ウクライナ出身の政治学者 ロシア外相の発言に「ウソを堂々と語る教育を受けているんです」

[ 2022年3月11日 14:52 ]

ロシアのラブロフ外相(AP)
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 ウクライナ出身の政治学者グレンコ・アンドリー氏が11日、日本テレビ系「情報ライブミヤネ屋」(月~金曜1・55)に生出演。ロシアのラブロフ外相が「我々はウクライナを攻撃していない」と主張したことに言及した。

 ロシアのラブロフ外相とウクライナのクレバ外相は10日、トルコ南部のアンタルヤで会談。2月24日のロシアの侵攻後、両国の閣僚レベルの会談は初めてだったが、停戦に向けた進展はなし。ラブロフ外相は、停戦についてはベラルーシでの高官協議で話し合われると指摘し、「我々はウクライナを攻撃していない」と主張した。

 これに対し、アンドリー氏は「ロシアの外交官の育成過程で非常に大事な点は、自分が明らかにウソだと分かっていても、それを堂々と語る話術。それと同時に、周りのみんなもウソだと分かっていることを本人が分かりながら、それでも堂々と語る技術」と指摘。これを踏まえ、「なので“本人はこんなことを言って何とも思わないのか!?”と思っちゃうんですけど、思わないんです。そういう教育を受けているんですね。ロシアの外交官はいかにもっともらしくウソを語るかということを教わっているわけであって、それは誰かを騙したいという目的はもはやないんです。誰も騙されないことは分かってるんです」と語った。

 さらに、それでもラブロフ外相が虚偽の主張を続ける理由について、「ロシアの今までの主張と整合性をとるためだけに言ってるんです」と断言。「誰も信じないことは分かってるんだけど、今までのロシアの立場を覆すことはダメなので、プーチンが言ってたことと整合性をとるために、荒唐無稽なことを言うんです」と説明した。

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2022年3月11日のニュース