「紅白」瞬間最高視聴率は結果発表の直前39・3% 40%の大台届かず

[ 2022年1月4日 11:20 ]

東京国際フォーラムで行われた、第72回NHK紅白歌合戦

 昨年大みそかの「第72回NHK紅白歌合戦」(後7・30~11・45)の瞬間世帯最高視聴率は39・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが4日、分かった。

 同数字は第2部(後半)の午後11時42分に記録したもので、この日のアーティストのダイジェスト映像が終わり、結果発表を待つ場面。

 第1部(前半)では午後7時42分に記録した33・6%が最高。最初のLiSA、郷ひろみが歌唱が終わり、司会者、審査員の紹介などをするシーンだった。

 2020年の瞬間最高は2部(後半)の午後9時52分に記録した47・2%。1部(前半)は午後8時47分に記録した39・4%だった。

 番組は同時・見逃し配信サービス「NHKプラス」でも生配信(今月7日まで見逃し配信)。スマートフォン・タブレット・パソコンからの視聴が増えた可能性もある。

 今回は2年ぶりの有観客開催として、改修中の渋谷・NHKホールに代わり、有楽町・東京国際フォーラム「ホールA」をメインステージとして生放送。「Colorful~カラフル~」をテーマに、俳優の大泉洋、女優の川口春奈、同局・和久田麻由子アナウンサーが司会を務め、従来の「紅組司会」「白組司会」「総合司会」という呼称を全員「司会」に統一した。

 紅組が2年連続の優勝。対戦成績を33勝39敗とした。今回は史上初の同時優勝の可能性もあった。

 トップバッター、紅組・LiSAの「明け星」で幕開け。前半ラストは特別企画枠として俳優の松平健が大ヒット曲「マツケンサンバ2」で盛り上げた。中継出演が予告されていた藤井風は、故郷・岡山の実家から初出場。史上初となる「自宅出演」の後、会場に姿を現す二重のサプライズ演出で注目をさらった。さらに大トリ・MISIAの「Higher Love」のピアノ伴奏。白組と紅組の垣根を越えたコラボで締めくくった。

 今回の後半の平均世帯視聴率は34・3%。2部制になった1989年以降で歴代最低だった19年の37・3%を3・0ポイント下回り、歴代最低を記録。前半の第1部(後7・30~8・55)は31・5%。前回の34・2%から2・7ポイント減となった。個人視聴率は第1部が23・4%(前年は25・0%)、第2部が24・8%(前年は29・6%)。

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2022年1月4日のニュース