市村正親 演技とは「架空の世界で違う役を生きている」舞台「炎の人」で演じた「ゴッホ」の役作り秘話語る

[ 2021年10月10日 22:48 ]

俳優の市村正親
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 俳優の市村正親(72)が10日放送のTBS「日曜日の初耳学」(日曜後10・25)に出演し、演技論について熱弁した。

 24歳の時に劇団四季でデビューし、「キャッツ」「オペラ座の怪人」「ミス・サイゴン」など101作品の舞台に出演した市村。演技でよく言われる「感情を込めて演技しろ」という言葉に「感情は込めるものじゃない」とした。「感情は出るもの」とし、感情を出させるためには「役を掘り下げて研究」が大事だという。

 舞台「炎の人」で演じた「ゴッホ」での役作りでは「耳を削ぐまでの感情を出さなければならない。でも、それは削ぐための感情を出すんじゃなくて、削ぐまでの感情を作っていく」と、ゴッホという人間を知ることから始めた。

 市村は「ゴッホの絵を模写して描いた」と、数カ月間ゴッホの絵を模写し続けた。それは舞台で絵を破くシーンの「実感がほしい」と理由を説明した。そして市村は「演技は演技だけど、実は『生きる』んですよ。架空の世界で違う役を生きている」と熱弁した。

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2021年10月10日のニュース