山尾志桜里議員 政界引退後のビジョン「政治家じゃない人たちが、政治にいっぱい携われる環境を作りたい」

[ 2021年6月17日 21:45 ]

 国民民主党の山尾志桜里衆院議員(46)が17日、インターネット放送のABEMA「AbemaPrime」(月~金曜後9・00)にリモート出演した。

 この日、次期衆院選に出馬せず、任期限りで政界を引退することを表明したばかり。番組では「引退というと、ちょっと違和感はあるが、ここで一区切り。やはり政治家一筋という人たちだけが永田町にいて、どんどん煮詰まっていくと、政治というのはよくならないと、(任期中の)10年、政治家をやってきて感じた」と説明。「政治家しかできなくなっていくと、どんどん世の中の感覚と離れていく」とし「別のところから政治家になって、一定のテーマをやったら別のところに行く。グルグル回る方がいいと思った」と語った。

 「与党、野党の垣根を超えた活動をやりたかった。垣根超えて…というところに、もうちょっと挑みたかった」としながらも「それだったら議員じゃなくても、むしろできるかもと思っている」とも語った。

 今後については「ずっと憲法、人権、民主主義にこだわってやってきたので、それには携わっていきたい」とした山尾氏。政界への復帰の可能性を問われると「どうですかねえ、今の気持ちで、何か未来を縛る必要はないと思ってますけど、今思っているのは、残りの任期は国会議員としてしっかり頑張ること」とし、「それが終わったら、また新しい形で、政治家じゃない人たちが、政治にいっぱい携われる環境を作っていきたい」と今後のビジョンの一端を明かした。

 山尾議員は小6、中1とミュージカル「アニー」で初代アニーを演じた。衆院選は09年に愛知7区から民主党で出馬し初当選。12年の落選を経て14年に再選。17年は無所属で臨み3選。今年4月には国会議員が公務に使う「JR無料パス」を私的に利用していたことが明らかになり、党から厳重注意処分を受けた。

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2021年6月17日のニュース