「鬼滅の刃」日本新4発!「妖怪ウォッチ」も「君の名は。」もあっさり超えた

[ 2020年10月20日 05:30 ]

驚異的な出足を見せた劇場版「鬼滅の刃」(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
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 16日に公開されたアニメ映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」(監督外崎春雄)が18日までの3日間で342万人動員、興行収入も46億2300万円を記録したことが19日、分かった。配給の東宝とアニプレックスが発表したもので、日本歴代最高の数字。コロナ禍の中、無限の可能性を秘めた列車が爆走を始め「興収200億円も見込める」と話す映画関係者もいる。

 映画史に刻まれる記録尽くしの猛発進となった。16日金曜日の初日だけで約91万人を動員して興収12億6800万円を記録。続く土・日も計250万人、興収約33億5000万円を計上。初日、週末(土日)とも日本国内で公開された映画の動員、興収記録を大きく塗り替えた。

 金曜初日が定着したのはここ数年のこと。関係者によれば、19年4月26日に公開された「アベンジャーズ/エンドゲーム」が1日で興収約5億709万円を記録したのが過去最高。土日では約148万人を動員、興収16億2889万円を記録した「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」(14年公開)が1位で、新海誠監督の「君の名は。」は土日で7億7000万円だった。

 怒とうのスタートを切った「鬼滅の刃」は吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)氏の原作漫画のアニメ映画化。竈門炭治郎(かまど・たんじろう)が家族を殺した鬼と戦うために修行を重ね、半分鬼と化した妹を人間に戻す方法を探して戦う物語だ。16年2月に「週刊少年ジャンプ」で連載が始まり、19年からアニメが放送。漫画連載は5月に終了し、ファンの喪失感は大きかった。

 そんな中でお目見えした最新劇場版。公開館は全国403(IMAX38を含む)。TOHOシネマズ新宿では初日に全12スクリーン中11スクリーンで計42回の上映に踏み切り、話題を呼んだ。

 社会現象化を受け、定員の50%に制限していたTOHOシネマズは16日からの3日間は全劇場で全席販売に踏み切ったが、密を避けるため再び50%に戻す劇場も出始めている。そのため、今後の数字の伸びは予想しづらいが、宮崎駿、新海誠両監督の域にどこまで迫り、鬼滅ならぬ不滅の数字を残すか注目だ。

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