「エール」1週間ぶり主題歌復活!ミュージックティーチャー御手洗先生 まさかの占い師 再々登場反響 

[ 2020年10月20日 08:15 ]

連続テレビ小説「エール」第92話。4カ月ぶりに再々登場した御手洗先生(古川雄大)は占い師に(C)NHK
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 俳優の窪田正孝(32)が主演を務めるNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は20日、第92話が放送され、第87話(10月13日)以来5話ぶり、7日ぶりにタイトルバック映像(タイトルの題字や出演者・スタッフのクレジット)&「GReeeeN」による主題歌「星影のエール」がオープニングに流れた。戦争を真正面から描き、第88話(10月14日)~第91話(10月19日)は4話連続のタイトルバック映像&主題歌がない朝ドラ異例の演出だった。また、俳優の古川雄大(ゆうた=33)が演じ一躍人気キャラクターとなった御手洗先生が第65話(6月26日)以来27話ぶり、約4カ月ぶりに再々登場。ヒロイン・音(二階堂ふみ)の歌の先生だったが、占い師に転身したことが明らかになった。

 SNS上には「久しぶりの『星影のエール』だ!少しずつ明るさを取り戻して欲しいなぁ」「やっぱり、これ聞かないと。やっと朝が来た~」「久しぶりに主題歌が流れた。戦後になったんだと実感した」などの書き込みが続出。

 御手洗先生の再々登場も反響を呼び、放送終了直後(午前8時15分)にはツイッターの国内トレンド5位に入った。

 直後の同局「あさイチ」(月~金曜前8・15)の“朝ドラ受け”。近江友里恵アナウンサー(32)が「私、ちょっとバタバタしていたんですけど、(ミュージックティーチャーは)占い師になったんですか?」と確認すると、博多大吉(49)は「占い師になりました。戻って参りました。いや、お元気そうで何よりでしたね」、博多華丸(50)は「はい、ヒゲをたくわえて。タロットティーチャーになりました」と笑顔。大吉は「こうやって、みんながどんどん戻ってくればね、楽しくなりそうですね」と今後に期待した。

 第88話(10月14日)の冒頭は、藤堂先生(森山直太朗)の「ビルマ派遣軍の歌」歌唱からスタート。そして「エール」のロゴ(モノクロ)だけが映し出され、兵士慰問コンサート前夜、裕一(窪田)と急ごしらえの音楽隊による懇親のシーンへ。出演者・スタッフのクレジットは画面下に表示された。SNS上には「オープニングが普通の入り方じゃない。嫌な予感が…」「主題歌がない…ヤバい予感しかしない」などの書き込みが相次ぎ、中盤からは生々しい戦場描写が続き、銃弾を浴びた藤堂先生は裕一の胸の中で息を引き取った。

 第89話(10月15日)の冒頭は、裕一の帰国を喜ぶ音と華(根本真陽)。そして戦死した藤堂先生から託された手紙を妻・昌子(堀内敬子)に届けるため、故郷・福島に向かい、列車に揺られる裕一のシーンに「エール」のロゴ(モノクロ)だけが映し出された。終盤は豊橋を襲った空襲と終戦を迎えた裕一の後ろ姿。最後に1画面の中に出演者・スタッフのクレジットが表示された。

 第90話(10月16日)の冒頭は、終戦を迎えた福島・古山家の映像に「エール」のロゴ(モノクロ)だけが映し出され、五郎(岡部大)が梅(森七菜)や岩城(吉原光夫)のいる病院に駆け付けるシーンへ。出演者・スタッフのクレジットはエンディング、劇作家の池田(北村有起哉)が戦後の闇市にいる映像に流れた。

 第91話(10月19日)の冒頭は、終戦から3カ月、曲を書けずに縁側に佇む裕一の背中に「エール」のロゴ(カラー)。出演者・スタッフのクレジットはエンディング、職探しがうまくいかない吟(松井玲奈)の夫・智彦(奥野瑛太)の姿などに流れた。

 先週第18週「戦場の歌」は裕一が戦後に名曲「長崎の鐘」などを生む大きな背景となる今作最大のヤマ場の1つとあり、タイトルバック映像&主題歌なしの演出について、第18週の脚本も執筆したチーフ演出の吉田照幸監督(50)は「一義的には、尺の問題です。撮れ高がたくさんあったので、どうしても(本編映像を)切れませんでした」と理由を説明。「エール」のタイトルバック映像は約70秒だが、これを本編に回した。

 「あとはタイトルバックが入ると、視聴者の皆さんも一度、気持ちが切れると思うんです。例えば89回だと、列車の裕一のシーンと、裕一が藤堂先生の手紙を昌子さんに手渡すシーンの間にタイトルバックが入ると、一回ゼロから始まることになるので、裕一が藤堂家の玄関から入ってくるシーンが必要になったり。タイトルバックがなければ、悲劇に追い詰められていく裕一が描けるんじゃないかと思いました。素材を撮影している時から僕はたぶん、ない方がいいと考えていましたが、編集マンが最初に編集してくれた、尺を詰める前の映像からタイトルバックは入っていなかったです。今回は戦争を音楽で描くという側面もあるので、現代の音楽(主題歌)が入ると、やっぱり流れがリセットされるような気がして。理屈というよりは、感覚的なものなんですけど」とも明かした。

 第92話は、裕一の心も相変わらず止まったまま。音は裕一に音楽の楽しさを思い出してもらおうと、喫茶バンブーで紹介された歌の先生・ベルトーマス羽生(広岡由里子)のレッスンを受けることに。レッスン中、ベルトーマス先生の友人が現れる…という展開。

 その友人こそが、古川演じる御手洗清太郎。占い師に転身した。占いは留学中に覚えたといい「悩みや苦しみを抱える人のために、今、私にできることは何?って考え始めたの」。1年半後、音に頼まれ、裕一のことを占い「今後来る仕事が人生を変えるわ」と予言し、音に伝えた。

 もともとは音の歌の先生。第16話(4月20日)終盤、音への指導シーンに初登場。「マーベラス、ファンタスティック!」「先生はやめて。堅苦しいの、嫌いなの。私とあなたはフレンズよ」「シャラップ!敬語は使いなさいよ」「親しき仲にも礼儀ありよ」「ミュージックティーチャーと呼びなさい」などとハイテンションぶりが印象的。第19話(4月23日)、第22話(4月28日)と自身を「ミュージックティーチャー」と呼ぶ際、言い終わる前に「ミュージックティ」とぶった切る編集が話題を呼んだ。

 第13週「スター発掘オーディション!」(6月22~26日)、第63話(6月24日)に再登場。「コロンブスレコード専属新人歌手募集」のオーディションに参加し、スター御手洗としてプリンス久志(山崎育三郎)と合格を競った。

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