ソフトバンク 先発の42歳和田は円熟味あふれる3勝目 相手スクイズを「本能」で外す

[ 2023年5月17日 23:03 ]

 パ・リーグ   ソフトバンク10―1楽天 ( 2023年5月17日    山形 )

<楽・ソ>力投する和田(撮影・村上 大輔)
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 ソフトバンク先発の42歳左腕・和田が6回1失点。今季3勝目を手にし「こういう姿を毎試合見せていきたい」と誇らしげに胸を張った。

 13年ぶりとなる地方球場での登板。ベテランらしく円熟味のある投球が光った。2―0の2回に1点を失い、なお1死三塁の場面。打席の太田がスクイズの構えをしたのを見て、「本能」でスライダーの握りから直球に切り替えた。

 外角高めに大きく外し、三塁走者を挟殺プレーでアウトにして同点になるのを防いだ。

 山形は母親の実家がある思い出の地。小学生の頃は夏休みに約1週間滞在し、庭でキャッチボールもしたこともある。登板は「運命」だと話し、「ここまで野球をしていたから、こういう場が巡ってきた」。今年祖父が亡くなったといい「墓前にウイニングボールを届けるという意味でも、きょうの勝ちは大きかった」と振り返った。

 日本での通算2000投球回まであと2イニング。次回登板で、現役選手では1学年上の石川(ヤクルト)ら3人しか到達していない大台に到達するはずだ。

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