落合博満氏 狙えたのか――王貞治の55本へ本音 86年、2年連続50号到達で3度目3冠王

[ 2022年10月12日 17:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が12日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。打率.367、52本塁打、146打点という圧巻の数字で3冠王に輝いた1985年に続き、2年連続、そして史上初となる3度目の3冠王に輝いた1986年シーズンについて語った。

 打率.360、50本塁打、116打点。1986年も本塁打が50号に到達。10月14日の南海戦で50号を放った後に稲尾監督から「来シーズン、チームは優勝を狙いたいから、若手を見極めたいからもう今季はいいか?」と聞かれたという。落合氏は実際にそういった話が「あぁ、ありましたよ」と即答。続けて「もう(3冠王は)決まったんだからいいかなっていう感じかな。で、監督が直々に言いに来るってことは来季を見据えてっていう本気度なんだろうから…まぁ、嫌とは言えないよな」と当時の落合氏も理解を示したという。結局この年は123試合の出場。本塁打数2位のブーマー(近鉄)は42本だった。

 もし残り試合も出場していたら王貞治の持っていた当時のシーズン本塁打記録の「55本」も視野に入っていたのか。全試合出場し“55本を狙っておけば”という気持ちはあったのか――。落合氏は「そこは、あんまり大げさに考えたことはなかった」「あぁ、それはない」と振り返り、「何本でもいいから、3つ(3冠王)獲れれば、それでいいやっていうようなね。たまたま2年連続で50本超えたっていうだけで元々(自分は)ホームランバッターじゃないから」と謙遜しつつ、あくまでも落合氏のターゲットは「3冠王」だったと語っていた。

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2022年10月12日のニュース