ヤクルト小川 7回途中1失点好投、7年ぶりCS白星の権利を得て降板 開幕投手の意地見せる

[ 2022年10月12日 20:30 ]

セCSファイナルステージ第1戦   ヤクルト―阪神 ( 2022年10月12日    神宮 )

<ヤ・神>7回、好守の村上を指差す小川(撮影・大森 寛明)
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 ヤクルトの小川泰弘投手(32)がクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦・阪神戦(神宮)に先発登板。7回途中6安打1失点と好投し、巨人と対戦した2015年ファイナルステージ第2戦(神宮)以来CSでは7年ぶりとなる勝利投手の権利を得て降板した。

 初回、1死から島田に左前打されるも近本を併殺打に打ち取って無失点。その裏、オスナに1号3ランが飛び出していきなり援護をもらった。直後の2回には先頭・大山に二塁打されるも後続をピシャリと抑えて大山を二塁に釘付け。山崎の適時打で4点リードに変わった3回には1死から相手先発右腕・西勇に安打されるも中野を併殺打に仕留めると、その裏にはサンタナの犠飛で打線が5点リードを奪った。

 4回、5回はともに3者凡退に仕留めて勝利投手の権利を手にすると、6回は2死三塁から島田に中前適時打されて1失点。その裏、サンタナがバックスクリーンへ2ランを放って7―1で迎えた7回に2死一、二塁としたところで降板したが、2番手右腕・石山が梅野を5球で空振り三振に仕留めて得点を許さなかった。

 小川の投球内容は6回2/3で打者25人に対して104球を投げ、6安打1失点。6三振を奪い、与えた四球は1つ、直球のMAXは146キロだった。

 2年連続開幕投手を務めた3月25日の阪神戦(京セラD)で初回に1点先制してもらいながら3回4失点KO。対戦した打者18人から11安打されるという悔しさの残る内容だった。それでもチームは最大7点差をひっくり返して10―8で勝利。開幕カードで3連勝を飾って好スタートを切り、阪神はここから開幕9連勝という黒星街道となった。後半戦初戦となった7月29日の阪神戦(甲子園)でも先発投手を務めたが、4回7安打4失点降板で敗戦投手に。それでも阪神とレギュラーシーズン最後の対決となった9月18日(甲子園)では8回途中5安打零封で今季ラストとなる8勝目を飾っていた。

 ▼小川 凄く良い緊張感をもってマウンドに上がることができました。大事な初戦なので主導権が握れるように初回から飛ばして投げました。最少失点で投げることができましたし、試合はつくれたかなと思います。

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2022年10月12日のニュース