西武 早大・蛭間の1位指名公表 “稼頭央チルドレン”1号候補 新指揮官ばり高水準走攻守

[ 2022年10月12日 05:30 ]

早大・蛭間
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 西武は渡辺久信GMが午前中にオンラインで対応し、大学No・1スラッガーの早大・蛭間拓哉外野手(22)の1位指名を公表した。大学日本代表で4番を務めた経験もあり、リーグ戦で現役最多12本塁打を誇る左の長距離砲だが、来季監督就任が確実な松井ヘッドコーチのように走攻守で高い能力を持った逸材。獲得なら「稼頭央チルドレン」の第1号になる。

 渡辺GMが公表した理由は3つある。1つ目は相手に熱意を伝えること。「それだけ熱望、獲得したい選手、という表れ。蛭間君を本当に欲しいという気持ちを伝えたかった」と言う。広角に長打を打てる大学No・1スラッガー。両打ちの遊撃手だった松井ヘッドと左の外野手である蛭間は渡辺GMが「広角に打てる打者でオールラウンダー。守備、走塁もレベルが高い」と語る共通点もある。1メートル76、85キロの体格もほぼ同じ(松井コーチは1メートル77、85キロ)。飛躍の可能性を秘めている。

 2つ目の理由は他球団へのけん制。公表することで少しでも競合の確率を減らす狙いがある。3つ目は渡辺GMが語った「験担ぎ」だ。昨年は隅田の1位指名を公表。結果、4球団が競合したが、抽選で引き当てている。

 チームは今季、外野の3ポジションを固定できず3位に終わった。浦和学院時代から調査を続けてきた渡辺GMは小学校時代は西武ジュニアにも所属し、群馬県の実家が近所という縁もある蛭間について「ウイークポイントに当てはまる。将来的には侍ジャパンに入れるくらいの選手」と期待。球団の外野手の1位指名は西鉄時代の70年の新日鉄広畑の高橋二三男以来2人目で大学生では初となる。(神田 佑)

 ◇蛭間 拓哉(ひるま・たくや)2000年(平12)9月8日生まれ、群馬県出身の22歳。小3から野球を始め、中学時代は前橋桜ボーイズでプレー。浦和学院では1年春からベンチ入りし、同春の関東大会では4番に座った。甲子園は3年夏に出場して8強。早大では1年春からリーグ戦に出場し、通算62試合で現役最多12本塁打。高校、大学ともに日本代表に選出。1メートル76、85キロ。左投げ左打ち。

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