フィリーズ 地区シリーズ先勝 2死から反対方向への4連続単打、4番の犠牲バント、つなぐ意識全開

[ 2022年10月12日 08:30 ]

送りバントを決めるフィリーズのブライス・ハーパー(AP)
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 ナ・リーグ地区シリーズのブレーブス対フィリーズ第1戦は、11日(日本時間12日)序盤7-1とリードを広げたフィリーズが、終盤追い上げられながら7-6と逃げ切り、敵地で貴重な勝ち星を挙げた。

 勝因はつなぐ意識だった。初回、ブレーブスのエース左腕マックス・フリード(28)に対し2死から4連続単打で2点先行。すべて反対方向への打球だった。2死一・三塁から5番のニック・カステラノス(30)が内角高めの直球を右前に、6番のアレク・べーム(26)も内角直球を右中間に打ち返した。3回は無死一塁で4番ブライス・ハーパー(29)が381日ぶりとなる犠牲バントを決め、走者を得点圏に。1死二・三塁のチャンスにベームが、真ん中カーブをセンターに高々と打ち上げ犠飛としている。ベームは試合後「みんながバットでつなぐ意識を持っている。次の人にバトンを渡すつもりで、大きいことを狙わずに小さいことをきっちりする。それで2点を先行できたし、良いイニングにつなげられた」と振り返った。

 4回も1死二・三塁の好機を作り、先発フリードをKO。カステラノスがレフトに2点適時打でリードを広げた。フィリーズ投手陣は8回まで6安打7四球と走者を出しながら、6投手の継投で7-3とリード。9回クローザーのザック・エフリン(28)がブレーブスの4番マット・オルソン(28)に中越え3点本塁打を喫し、1点差に迫られたが、この日3安打のカステラノスが次打者の右前のライナーをスライディングキャッチで好捕。かろうじて逃げ切った。ベームは「今までになかったほどみんな自信を持って臨めている。これからも1試合1試合戦っていく」と話していた。

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2022年10月12日のニュース