広島・秋山 新井政権の中心へ肉体強化の秋 「離脱しない体」つくり来季フル回転

[ 2022年10月12日 05:00 ]

広島・秋山
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 広島・秋山翔吾外野手(34)は11日、「土台強化の秋」を掲げて、離脱しない体づくりに着手する構えを示した。この日は、マツダスタジアムでの秋季練習に参加。6月下旬に加入した今季は、コンディション不良による欠場や登録抹消などで出場44試合にとどまった。故障の予防などに取り組み、新井新監督の下でフル回転すべく準備を進める。

 
 今季に2度見舞われた戦列離脱が、今オフのテーマを明確にさせた。「離脱しない下地をつくる」。秋山は新天地で味わった悔しさを来季のフル稼働で晴らそうと構想中だ。

 「今まで痛めたことのないような場所を痛めたり、予防をしきれなかった部分がある。そういうものが出ないようにチェックしながらやっていきたい」

 波瀾(はらん)万丈の1年だった。6月に米国から帰国し、同月末に広島に加入した。7月8日の中日戦で初出場して以降は、先発出場を続けていたものの、体調不良で8月23日に登録抹消。同30日に再昇格したのもつかの間、9月10日に発熱とコンディション不良で再離脱を余儀なくされた。最後は2軍戦出場2試合のみと万全とはいえない状況で緊急昇格するも、CS進出をかなえることはできなかった。

 「環境が変わったことに(故障の)原因を求めない方がいいと個人的には思っている。僕がケガをした、体調を整えきれなかったことに問題があるわけで、そこを考えなければ、この先も同じことを繰り返すことになる」

 西武時代にプロ野球歴代2位となる739試合連続フルイニング出場を達成したように、試合に出続けることへのこだわりは強い。「今は全試合に出場する選手は少ないけど、フルで出ようと思えば出られるはず。僕の年齢でもできるかもしれない」。現在34歳とベテランの領域に入りつつある。それでも、休養日を必要としない体の強さを求めて準備を進めていく構えだ。

 「成績が出ないと休ませた方がいいかも…となる。タフで元気に結果を出し続けていれば、自分のポジションは奪われづらくなる。鉄人というキャッチーな言葉でごまかしてほしくなくて、そこに応えられる選手であるかどうか。今年は成績ではない部分で代わってしまった。そこをもう一度見直して、じっくりとやっていきたい」

 今季は出場44試合、打率・265と不本意な成績に終わった。体を万全に整え、鍛え上げて、新井政権の中心に立つ。(河合 洋介)

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2022年10月12日のニュース