中日・小笠原「先に点を取られたら負け」、藤浪との甲子園V腕対決を自己最多11Kで制し6勝

[ 2022年8月14日 04:45 ]

セ・リーグ   中日2―0阪神 ( 2022年8月13日    京セラD )

<神・中>力投する中日先発の小笠原(撮影・坂田 高浩)
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 中日・小笠原は阪神打線だけでなく、先発投手とも戦っていた。「藤浪さんとの投げ合いを意識することはなかったですが、先に点を取られたら負けだと思いました」。藤浪の快投を目の当たりにすれば、多くの援護は期待できない。0―0の4回には四球と二塁打で無死二、三塁を迎えた。外飛も、打球によっては内野ゴロも許されない状況。11球後にガッツポーズをつくっていた。

 まず佐藤輝をカウント1―2からの5球目チェンジアップで空振り三振。続く陽川をカーブで3球三振、3人目の山本もカーブで3球三振だ。「三振3つ取らないと失点してしまうところで、まさか取れるとは思っていなかったです」。勝敗の分岐点だった。7回無失点で6勝目で、11奪三振は自己最多を1つ更新した。7月19日のDeNA戦から4試合にわたって24イニング無失点にも伸ばした。

 「(4回は)先頭打者に四球を出すのも、ロハスの(二塁打)も絶対に投げちゃいけない高めのチェンジアップなので、そういうのをなくせばいいことなので…」。8回はマウンドへ向かおうとして立浪監督から制されたという。甲子園を制した夏から7年。たくましくなり、大野雄、柳の先輩たちに近づいてきた。(畑野 理之)

 ▽15年夏の小笠原 東海大相模のエースとして全5試合に登板(先発2、救援3)して3勝。仙台育英との決勝は6失点ながら161球で完投し、9回には決勝の右越え本塁打を放った。計25回10失点(自責9)、20奪三振で45年ぶり優勝。

 《土田&岡林躍動》中日の若手2人で全2得点をもぎ取った。6回先頭で土田が中前打して犠打で二塁へ。4球目の暴投で三進した直後、5球目に岡林が先制のセーフティースクイズ。プロ2度目のスクイズ成功に「一発で決められて良かった」と胸をなで下ろした。土田は8回にも右翼線二塁打で突破口を開き、1死三塁から岡林の遊ゴロで再びヘッドスライディングで生還。前進守備で間一髪のタイミングをかいくぐり、阪神側のリクエストでも判定は変わらなかった。

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2022年8月14日のニュース