福島敦彦氏 15日ぶりの実戦で硬さ…攻守ともに「本来の動き」見られなかった智弁和歌山

[ 2022年8月14日 04:00 ]

第104回全国高校野球選手権第8日・2回戦   智弁和歌山3―5国学院栃木 ( 2022年8月13日    甲子園 )

<国学院栃木・智弁和歌山>初戦敗退し、肩を落とす智弁和歌山ナイン(撮影・佐久間 琴子)
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 【福島敦彦の迫球甲子園】智弁和歌山は最後まで試合の流れに乗れなかった。7月29日の和歌山大会決勝から15日ぶりの実戦。昨年も同様の経験をしているとはいえ、やはりマイナス面があったことは否定できない。

 1試合戦い、チーム力が向上して臨んでいる国学院栃木とは対照的に、初戦の何ともいえない硬さから「本来の動き」が見られなかった。自慢の強力打線は8安打したが長打は1本。フェンス際まで運ぶ打球もあったが、高めの真っすぐを捉えきれなかった印象を受けた。

 守備面でも“ブランク”を感じさせたのが逆転を許した6回。いずれも記録は安打になったが、無死一塁から青山君は三塁線の打球を捕球できず同点を許すと、次打者のゴロを投手の武元君も捕球できずピンチを拡大した。勝負事に“たられば”は禁物だが、ともに残念なプレーだった。

 大会連覇の期待もあった中で、チームとして力を出し切らないまま終わってしまった感じではないだろうか。(報徳学園、慶大、中山製鋼元監督)

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