帝京五　春夏3度目の聖地でも遠い初勝利…愛媛県勢夏ワースト14失点も悔いなし、感謝の全力プレー

第104回全国高校野球選手権第8日・2回戦   帝京五4―14九州学院 （ 2022年8月13日    甲子園 ）

＜九州学院・帝京五＞涙で甲子園を後にする帝京五ナイン（撮影・亀井　直樹）
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　新型コロナウイルス集団感染を乗り越えて試合に臨んだ帝京五だったが、春夏3度目の聖地でも初勝利は遠かった。打線が幸先よく先制も、先発右腕の積田拓海が初回に打ち込まれて5失点。終わってみれば愛媛県勢の夏ワースト失点となる14失点を喫した。

　積田自身も新型コロナウイルスに感染。投球練習を再開したのは「3日前くらい」で、全体練習ができたのは前日12日のみ。それでも「練習もできていなくて不安だったんですけど、最後は気持ちでぶつかって悔いなくできました」と聖地で全力プレーを披露した。

　元ロッテの小林昭則監督も「当初は出場辞退もやむをえないという思いで、出場断念も頭にありましたが、高野連さんの配慮によって大舞台に立てることができたことには、すごく感謝しています」と、こうべを垂れた。

　《選抜では17失点がワースト》帝京五が九州学院戦で14失点。夏の甲子園大会では愛媛県勢ワースト失点となった。春夏を通じた県勢ワーストは13年選抜決勝で済美が浦和学院に喫した17失点。

　《熊本県勢に初黒星》帝京五が九州学院に敗戦。愛媛県勢と熊本県勢は春夏通算6度目の対戦で、愛媛県勢は初黒星となった。