巨人シューメーカー、50日ぶり白星ならず 広島打線を5回零封で降板も2番手井上が追いつかれる

[ 2022年8月14日 16:18 ]

セ・リーグ   巨人―広島 ( 2022年8月14日    東京D )

<巨・広>力投する先発のシューメーカー(撮影・河野 光希)
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 巨人の新助っ人右腕、マット・シューメーカー投手(35=米国)が広島戦(東京D)に先発登板。5回5安打無失点と好投し、6月25日のヤクルト戦(神宮)以来50日ぶりとなる来日5勝目の権利を得て降板したが、2番手左腕・井上が7回に追いつかれて白星の可能性が消滅した。

 前回登板した7日のヤクルト戦(神宮)では3回までの好投から一転、4回に3連続四死球と乱れてサンタナに逆転満塁弾を浴びて4回途中3安打4失点KO。チームはその後、逆転勝ちを収めたが、シューメーカーが打たれた一発で巨人は球団ワースト新記録となる同一シーズン8本目の満塁アーチ被弾となった。

 自身は4戦勝ちなし3連敗中。是が非でも勝利がほしいシューメーカーは初回から持ち前の打たせて取る投球で走者を塁に出しながらもスコアボードにゼロを重ねていった。すると、4番に座って4試合目の中田が4回に左翼スタンドへ弾丸ライナーで飛び込む完璧な15号2ランを放って援護。勝利投手の権利が懸かった直後の5回には1死から代打・上本を四球で歩かせ、1番・野間には右前打されて一、二塁。菊地涼の三ゴロで2死二、三塁とこの試合初めて走者に三塁進塁を許す展開となった。

 だが、ここで打席に入ったメジャー帰りの3番・秋山の大飛球を左翼・ポランコがジャンピングキャッチする大ファインプレー。抜ければ同点という当たりをバックの好守でしのぐと、その裏に代打・増田陸が出て降板となった。

 シューメーカーの投球内容は5回で打者21人に対して90球を投げ、5安打無失点。3三振を奪い、与えた四球は2つ、直球のMAXは149キロだった。

 2―0で降板したシューメーカーだったが、自身の後を受けて6回から登板した2番手左腕・井上がイニングまたぎとなった7回、小園、磯村に2安打を打たれて2死二、三塁のピンチ。ここで菊池涼に高めの147キロ直球を左翼線へ弾き返される2点適時二塁打とされて2―2の同点となり、シューメーカーの50日ぶり白星の可能性は消滅した。

 ▼シューメーカー 全体的に良かったと思いますし、粘り強い投球ができました。味方の守備にも助けられて無失点で抑えることができました。

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2022年8月14日のニュース