吉田孝司氏 腕が振れている近江・山田、長打力が魅力の高松商・浅野らに注目

[ 2022年8月14日 04:00 ]

第104回全国高校野球選手権大会・2回戦 ( 2022年8月13日    甲子園 )

近江・山田
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 【出場49校登場 吉田孝司氏が見た今大会注目選手】出場全49校が登場した。今年は打高投低の傾向にある。ただ、投手では近江・山田陽翔は腕が振れていた。もう少し投球の間というか、タメが出てくればもっと良くなる。富島・日高暖己は敗退したが、腕も足も長くて投手向き。肘の使い方も柔らかいし、将来性がある。京都国際・森下瑠大は本当に投手らしい投手だが、今大会は残念だった。今後の成長に期待したい。

 また、二刀流ではないが、打撃がいい投手が多い。日大三島・松永陽登や、敦賀気比・上加世田頼希は打者としても面白いと思う。

 捕手は豊作で、大阪桐蔭・松尾汐恩はミットの動きが良く、キャッチングもうまい。打撃も非常にいい。九州国際大付・野田海人や聖光学院・山浅龍之介は打撃も良く、こちらも捕手としていい雰囲気を持っている。

 内野手は天理・戸井零士。体も大きく遊撃手としての動きもいい。球の捉え方は先天的な良さを感じる。九州学院・村上慶太は体の大きさは申し分ない。瞬発力とスイングスピードが上がってくれば面白くなる。2年生にも好素材が多い。聖光学院・高中一樹、国学院栃木・長田悠也は打撃にセンスを感じる。

 外野手では、高松商・浅野翔吾の長打力は生まれ持ったもので、非常に魅力。打撃フォームの癖もないし、プロ志望届を出せば恐らく3位以内での指名になるはずだ。大阪桐蔭・海老根優大、九州国際大付・黒田義信は攻守で非常にセンスがある。(元DeNAスカウト部長)

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