銚子商、大漁14K 「黒潮打線」2点も関根、飯島完封リレー船出

[ 2022年7月14日 04:00 ]

第104回全国高校野球選手権千葉大会・2回戦   銚子商2-0木更津 ( 2022年7月13日    ZOZOマリン )

<銚子商・木更津>4回を無失点に抑えた銚子商・関根
Photo By スポニチ

 投打で上げ潮ムードを呼び込んだ。「4番・投手」で出場した背番号9の銚子商・関根大翔(ひろと=3年)が投げては4回無失点、打っては初回に貴重な適時打を放ち、勝利の立役者になった。「夏の初戦で緊張していた」と振り返ったが、堂々の活躍だ。

 初回1死一、三塁から重盗で先制し、なお1死二塁。ここで関根は逃さなかった。中前に2点目となる適時打。スタンドでは銚子名物の「大漁節」が響いた。2回以降は得点を奪えなかったが、飯島聖矢(3年)と無失点リレー。木更津打線から2人で計14個と奪った三振の数は「大漁」で「修正すべき点もあるが、投げていて楽しかった」とうれしそうに投球を振り返った。

 今春の県大会で準優勝し、関東大会に出場。反響は大きく、人口約5万人の漁港の町が沸いた。地元の熱い応援を受け「一日一日、しっかり練習してレベルアップしてきた」と言う。反響は銚子市内にとどまらない。主将の久保形怜司(3年)の兄で、流通経大に進んだOBの明絃(あいと)さんは「地元を離れたけど、“弟、凄いな”と言われる」と反響の大きさを誇った。

 74年夏に全国制覇を果たすなど春夏合計20回の甲子園出場を誇り、豪快な打撃のイメージから「黒潮打線」と呼ばれた銚子商。春の快進撃で強豪復活を印象づけたが、目標はもちろん、もっと上にある。「春は準優勝だったから夏は絶対優勝したい」と関根。地元と一丸となって05年以来、17年ぶりの夏の甲子園を目指す。(萱沼 魁渡)

続きを表示

この記事のフォト

2022年7月14日のニュース