ソフトバンク、若タカ躍動で連敗ストップ リチャード連発に野村大は先制V撃

[ 2022年7月14日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4-2オリックス ( 2022年7月13日    ペイペイD )

<ソ・オ>2回、ソロを放ったリチャードはナインの出迎えを受ける(撮影・岡田 丈靖)       
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 若タカとエースで連敗止めた!ソフトバンクは13日、オリックスを4―2で下し、連敗を5で止めた。初回に野村大樹内野手(21)の2点打で先制し、2、4回にリチャード内野手(23)が2打席連続のソロ。右肘の張りで戦列を離れていたエース千賀滉大投手(29)は6回まで完全投球など、7回1安打2失点と力投し、チームトップの7勝目をマークした。

 チームの窮地を2人の若タカが救った。まずは6番で今季本拠地初先発した野村大がチャンスに燃えた。初回に相手の2失策が絡んで巡ってきた2死満塁の場面。「頭になかった」という宮城のカーブに反応し、中前へ2点打。貴重な先制点をもたらした。

 「相手がミスをしていたので、そこにつけ込んで点を取りたかった。おいしい場面の1打席目で打てたのは大きい」。昨年7月11日の対戦でプロ初打点をマークした左腕にまたも痛打を浴びせた。

 今季の目標は得点圏打率・400。チャンスが大好きと公言する男だが、実は心の中は繊細だ。「得点圏は自信があるけど、興奮しすぎてしまう」。今季は打撃手袋からエルボーガードまで用具の色を赤から青に一新。「心を落ち着かせるために目に入る道具は青色にした」と言う21歳が心は熱く、頭は冷静に結果を残した。

 3軍時代から野村大と一緒に汗を流してきたリチャードも黙っていない。2―0の2回に先頭で宮城の初球スライダーを捉え、右中間に2試合連発となる2号ソロ。「積極的に自分のスイングで捉えることができた」と自画自賛した。3―0の4回には内角スライダーを「押し込むことができた」と詰まりながらも力で左翼席まで運び、2打席連発。1試合2発は昨年9月5日のオリックス戦以来自身2度目だが、2打席連発は初。ベンチの藤本監督は思わず笑みをこぼし、手を叩いて喜んだ。

 ところが、リチャードは6回の守備からベンチに退いた。腰に違和感を訴えて、指揮官は「準備不足やね。その状態でホームラン2本。力が抜けてちょうど良かったかな」と話した。故障者が続出しているだけに、「大事を取っていいところでやめておいた」と説明した。

 若手が躍動してチームの連敗は5で止まった。藤本監督は「去年の2軍の3、4番が4打点を挙げてるから大したもんです」と親心のこもった言葉で2人の活躍を喜んだ。 (福井 亮太)

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2022年7月14日のニュース