ヤクルト村上の弟・慶太、九州学院圧勝に2安打2四球で貢献「チームとして結果を求めた」

[ 2022年7月14日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権熊本大会・2回戦   九州学院20―2東稜 ( 2022年7月13日    リブワーク藤崎大 )

<九州学院・東稜>6回に右前に安打を放つ村上慶
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 熊本大会2回戦で九州学院が東稜に20―2で6回コールドと圧勝した。同校OBのヤクルト・村上宗隆内野手(22)の弟・慶太内野手(3年)が「4番・一塁」で先発出場し、2安打2四球と活躍した。佐賀大会2回戦では阪神などでプレーした永尾泰憲監督(72)率いる太良が武雄に11―1で6回コールド勝ちを収めた。

 1メートル89、94キロの恵まれた体格はヤクルトの兄・宗隆に負けていない。九州学院の村上慶は打点こそなかったが2安打2四球と4番の役割を果たし、「個人の結果ではなく、チームとして結果を求めたことが、少ないですけど2安打という形になった思います」と充実の汗を拭った。

 一昨年は新型コロナウイルスの影響で大会が中止となり、初戦敗退した昨年はベンチ入りしたが、出番なく終わった。迎えた最後の夏。兄と同じ左打席に入り、初回2死一塁から中前打で出塁。「緊張していたので、1本出てリラックスできた」と振り返った。4回には右翼フェンスぎりぎりの大飛球を好捕されたが、6回に先頭で右前打を放ち、打者13人で10点の猛攻の口火を切った。

 試合前日には「宗にい」と呼んで慕っている兄から「最後の夏やし、頑張れよ」とLINEで激励のメッセージが届き、「ありがとう」と返事をした。モチベーションが上がる曲としてMr.Childrenの「終わりなき旅」を勧められ、「球場に来るときに聴いてました」と感謝しながら話した。

 チームは20安打20得点で快勝。6番・後藤大和(3年)が4安打9打点と大暴れするなど打ちまくった。九州学院はヤクルト・村上が1年時に出場した15年夏を最後に甲子園から遠ざかっている。兄から譲り受けたグラブをつけてプレーする村上慶は「結果で恩返しがしたい。何が何でも勝って、勝って甲子園に行きたい」と気合を入れた。 (杉浦 友樹)

 ◇村上 慶太(むらかみ・けいた)2004年(平16)11月11日生まれ、熊本市出身の17歳。小学4年時に託麻南小の軟式野球部で競技を始める。中学は熊本東リトルシニアに在籍。高校では1年秋からベンチ入り。高校通算本塁打は6本。好きな食べ物は焼き肉。趣味はゲーム、MLB観戦。1メートル89、94キロ。右投げ左打ち。

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