西武、一丸で零封リレー 守護神不在でもコロナに負けない!8回水上、9回平良が配置転換で好投

[ 2022年7月14日 05:20 ]

パ・リーグ   西武3-0ロッテ ( 2022年7月13日    ベルーナD )

<西・ロ>8回から登板する水上(撮影・尾崎 有希)
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 アマは和して勝ち、プロは勝って和となす――。西武の本拠・ベルーナドームのベンチとロッカーを結ぶ名物の長い階段の壁に記された訓示だ。新型コロナ陽性判定で抑えの増田が離脱し、7、8回の水上と平良が8、9回に繰り上がり無失点リレーを繰り広げた。

 代役守護神の平良は「0点に抑えることは変わらない。チームの雰囲気は変わらずいい」と言った。3―0の9回、先頭レアードに左前打を許すも菅野を二ゴロ併殺。最後は井上を151キロ直球で空振り三振に斬り、今季2セーブ目を挙げた。

 この日は増田だけでなく正遊撃手の源田ら6選手のコロナ陽性が判明。そんな苦境でも投打が「和」をなしている。他球団は投手と野手が別々の場所でアップをすることが多いが、チームは三塁ベンチ前で近距離で行う。自然と野手と投手の会話は増え平良も「いろんな選手が楽しくやっている」と感じる。

 勝利の方程式も「和」となし、7~9回の水上、平良、増田の3人が監督選抜で球宴に選出された。自身も最速160キロを誇る平良は同164キロのロッテ・佐々木朗について「どうやったら球が速くなりますか?と質問したい」と言って笑わせた。今季16度目の完封勝利は全て継投。首位との1ゲーム差を死守した辻監督も「必死で投げている」と、12球団トップの防御率2・41の投手陣を称えた。

 この日は水上が24歳、6回に登板した森脇は30歳の誕生日。水上は「森脇さんは(3者凡退で)ピシャッと抑えたけど僕は危なかった(無安打も1四球)。6歳の年齢差を感じました」と言った。そんな「先輩いじり」からも「和」を感じる。(神田 佑)

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