ソフトバンク・千賀、復活7勝 周東の失策で完全消えても「サンキュー、佑京」

[ 2022年7月14日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4-2オリックス ( 2022年7月13日    ペイペイD )

<ソ・オ>7回、福田の打球を三塁手・周東がエラーしなぜか笑顔の千賀(撮影・岡田 丈靖)       
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 ソフトバンク・千賀はエースとしての責任感をマウンド上で見事に誇示した。6回まで完全投球を演じ、7回を1安打に抑えて2失点(自責0)。東浜、大関を抜いて投手陣最多の7勝目で5連敗からの脱出へ導いた。

 「久しぶりだったので、いいピッチングをしたいな、と。連勝、連敗を止める男と言われるので」

 6月24日の日本ハム戦以来、19日ぶりの復帰戦。完全試合達成への期待感を抱かせて迎えた7回先頭、福田の三ゴロを周東がこぼして失策が付き、快挙は消えた。

 「あの終わり方で“サンキュー、佑京”と思った。あれで降りやすくなった」。続く代打・宗への2球目を海野が捕逸。無死二塁から右翼線へ二塁打を浴び、ノーヒットノーランの可能性もなくなった。結果的に2失点しても、今季2度目の2桁10個目の三振を杉本から奪って降りた。

 右肘周辺筋肉の軽度の張りで6月25日に登録を外れた。当初は7日楽天戦での先発復帰を目指し、首脳陣から回復が思わしくないと判断されて計画を変更。くしくも同戦から連敗が始まっていた。

 離脱の間に甲斐ら主力に新型コロナウイルス陽性者が続出。3年目の海野と組んだ。甲斐以外とのバッテリーは18年5月8日西武戦で1イニングだけ高谷(現2軍バッテリーコーチ)と組んで以来。「海ちゃんがやりたいようにと。新鮮で楽しかった」と淡々とサイン通りに投げた。藤本監督も「安心して見ていられた。今のチーム事情の中、気持ちも伝わってきた。さすが」と最敬礼だった。

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2022年7月14日のニュース