東海大相模・笹田海風、波乗り2ラン!初回4点奪いコールド発進 元巨人・原俊介監督、夏初勝利に安ど

[ 2022年7月14日 04:00 ]

第104回全国高校野球選手権神奈川大会・2回戦   東海大相模8-1麻溝台 ( 2022年7月13日    ひらつか )

<東海大相模・麻溝台>2安打2打点の活躍を見せた東海大相模・笹田
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 手応えはあったが、確信はなかった。初回2死二塁。東海大相模の6番・笹田海風(しせ=3年)が見上げた打球は風に乗り、右中間への2ランが外野芝まで届いた。

 「いい感じで捉えたけど、ちょっとこすったかなと思った。風が今日は吹いてくれた」。高校通算27本目、公式戦は2本目だ。この回6安打で4点を先制し、チームは波に乗った。7回にも右前適時打を放ち、2安打3打点と初戦のコールド発進に大きく貢献した。

 島根県浜田市出身。実家の玄関を開ければ、日本海が広がる環境で育った。4人きょうだいの3番目で全員、名前に「海」が使われている。海のように広く優しい心を持った子になってほしいという両親の願いから「海風」と名付けられた左打者に平塚海岸まで約3キロの球場に吹く風が味方をしてくれた。

 昨年9月に就任した元巨人の原俊介監督にとっては、同校での夏初勝利。前夜は緊張から眠れなかったというが「1勝できたことはまずは良かった」と胸をなで下ろした。選抜を制して臨んだ昨夏は、出場登録メンバー17人が新型コロナに感染して準々決勝を前に出場辞退。先輩の悔しさを晴らすためにも「王者でも何でもなくチャレンジャー。地に足を着けてやっていく」と笹田。3年ぶりの夏の甲子園に向け、バットで追い風を吹かせる。(田中 健人)

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2022年7月14日のニュース