阪神・ケラー、頼もし6戦連続零封 5回主軸3人斬り「ボールに手応えあった」圧巻の奪三振率18・00

[ 2022年7月1日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神5―6DeNA ( 2022年6月30日    横浜 )

<D・神>5回に登板し力投する阪神・ケラー(撮影・平嶋 理子)
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 もう開幕直後の弱々しい姿はない。出遅れと汚名返上は結果で示した。5回から登板した2番手の阪神・ケラーが3者凡退に抑え、流れをつくった。

 「相手のクリーンアップがいいバッターたちだというのはわかっていた。ここをしっかり抑えればチームに良い流れを生み出せると思ってマウンドに上がった。ボールに手応えもあった。抑えることができて良かった」

 先頭の佐野を投ゴロに打ち取ると、続く牧にはこの日最速の156キロ直球で見逃し三振に斬った。宮崎には125キロのカーブで空振り三振に仕留めて1回パーフェクト。2奪三振と中軸を手玉に取った。

 これで6試合連続無失点と安定感を誇る。圧巻は奪三振の数。ここまで登板した10試合で計9回を投げて、18三振だ。奪三振率は驚異の18・00。3月は登板2試合連続でセーブ機会に失敗した。しかし、今では別人の姿を披露し続けている。

 矢野監督も「打ち取り方の内容も、レベルが上がってきている。評価は上がっているし、(配置転換をするかどうかは)考える」と今後の起用法についても含みを持たせた。

 ケラーだけではない。7回に味方が同点に追い付くと、その裏は浜地が上位打線を封じて役割を果たした。ウィルカーソンが降板後は、9回の岩崎まで4人の継投で無失点。6月の救援防御率は試合前の時点で1・49。その数字を裏付けるようにブルペン陣が奮闘した。

 先発陣が試合をつくれない苦しい展開が続いている。しかし救援陣の躍動は好材料。矢野阪神にはリーグ屈指の頼れるブルペン陣がいる。(長谷川 凡記)

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2022年7月1日のニュース