ソフトバンク 1日西武戦延期、2日はPCR陰性選手のみで実施へ 昇格の中谷「しっかりやれることを」

[ 2022年7月1日 04:45 ]

現役引退を決意した中谷
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 きょう1日にベルーナドームで予定されていた西武―ソフトバンク戦は、新型コロナウイルス感染拡大の防止を最優先し6月30日、協議の上で延期が決まった。同29日のロッテ戦に続く中止。一方で、あす2日の西武戦はPCR検査で陰性判定を受けた選手のみで実施の方向となった。主力の離脱を補うため中谷将大外野手(29)と渡辺陸捕手(21)が昇格。大量の緊急招集組を加えての全体練習は当日まで行えず“ぶっつけ本番”で2日のゲームに臨む。

 日本野球機構(NPB)と12球団は臨時実行委員会を開き、1日の西武―ソフトバンク戦延期を決めたが、2日の同戦については実施の方向となった。

 ソフトバンクが6月27日から実施している全1軍のPCR検査で、連続で陰性判定を受けている選手のみでチーム編成を行う。29日から休止していた1軍の活動は再開される見込みとなった。臨時実行委員会で、井原敦事務局長は公式戦再開の条件を明かした。

 「あす(1日)以降ホークスは福岡にとどまってPCR検査をする。明日陰性を確認した選手で移動。1軍選手と特例2022で土、日曜の試合を行う」

 球団は6月28日に感染者が14人に達し翌29日のロッテ戦中止と活動休止を決定。連日PCR検査を行い、同29日に新たに甲斐野ら4人の陽性者が出たが、同30日の結果は全員が陰性だった。現時点で8選手を含む18人の陽性者がいるが、沈静化している。

 「(3日以上の連続陰性で)リスクは相当、軽減される。陰性選手は、チーム活動を再開とします」

 それでもドタバタ移動は必至だ。大量の緊急昇格組を抱え、試合当日まで全体練習する時間はない。昇格組以外も活動休止から、ほとんどの選手は静養中。2日の試合はぶっつけ本番となる。1日のPCR検査後から、ようやく自主練習が許可される流れ。同日午後に陰性選手が空路で移動後、タイトスケジュールで全体練習は2日の試合当日からとなるが、最善を尽くす。

 肩と首の痛みを訴え、6月27日のロッテ戦を欠場した柳田は陰性判定ならば遠征に同行する。2軍からは2人が新たに合流する。甲斐の代わりに渡辺が昇格。デスパイネ、グラシアルら右打者不足の補強には中谷が指名された。藤本監督は2軍戦をチェックし右の大砲探しを熟考。内野手のリチャード、増田珠、育成・黒瀬らも候補に挙げていたが、代打要員と守備固めでも使える中谷に決めた。中谷は「いろいろと試している段階。しっかりやれることをやりたいと思います」と意気込んだ。再スタートに向けてできる準備は完了。総力戦で苦境を乗り切る。(井上 満夫)

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2022年7月1日のニュース