阪神、甲子園1試合最多5本塁打超えなるか 更新すれば12年ぶり

[ 2022年6月7日 05:30 ]

阪神・大山
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 【タイガース マンスリーデータ】5月は12試合で2本だけだった阪神の甲子園本塁打が、6月は5試合で5本と活況だ。しかし実は5月以降の7本はすべて大山が打ったもの。開幕からここまで13本は、昨季6月6日時点の23本と10本差。これは現在不調で離脱中のマルテと昨季限りで退団したサンズが、同時期に2人で打った10本分に等しく、穴埋めができていない。今季13度の零敗のうち6度を甲子園で喫しているだけに一発の期待が“大山のみ”では苦しい。実績のある佐藤輝を始め、他の選手の奮起が必要だ。

 その大山は3日の日本ハム戦で2、4、8回の1試合3本塁打をマーク。18年9月16日DeNA戦(横浜)の3本以来自身2度目。阪神選手の甲子園3本塁打は外野両翼の「ラッキーゾーン」が廃止された92年以降では09年金本知憲、10年ブラゼルに続く12年ぶり3人目の快挙だった。

 甲子園で通算40本塁打は現役阪神選手ではマルテ17本、糸井15本、梅野13本をはるかにしのぐ単独トップ。今季8本はすでに昨季7本を超えた。2リーグ制以降の甲子園3本塁打は他チームも含め16人目になるが、複数回の達成は田淵幸一(神)の73、76年の2度だけ。甲子園巧者の大山なら、初のシーズン2度達成も夢ではない。

 ちなみにラッキーゾーン廃止後、甲子園のゲーム最多本塁打は10年6月29日、中日戦での5本。前出ブラゼルの2、3、5回3打席連発に、新井貴浩と城島健司が打って記録した。残る6月の甲子園は17~19日のDeNA戦、24~26日の中日戦の6試合。絶好調の大山を中心に、12年ぶり記録更新となるか。(記録担当・桐山 章)

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2022年6月7日のニュース