ミキハウス、2年連続3度目の都市対抗本戦出場 大西主将の一打で決めた

[ 2022年6月7日 22:43 ]

都市対抗野球近畿地区2次予選・第3代表決定戦   ミキハウス11―5日本生命 ( 2022年6月7日    わかさスタジアム京都 )

<ミキハウス・日本生命>勝利したミキハウスナインはマウンドで喜びを分かち合う(撮影・岸 良祐)
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 ミキハウスが先発全員安打の17安打を放ち、強豪・日本生命を振り切った。2年連続3度目の本戦出場。勝利を決めたのは、大西友也主将の一打だった。

 「前進守備でしたし、何とかバットに当てて内野と外野の間に落とそうと。普段はヤマを張らないのですが、あの場面はスライダーが7、8割のつもりでいきました」

 同点に追いついた7回、なおも無死二、三塁で打席が回ってきた。フルカウントからの6球目。ベテラン藤井貴之が投じた外角低めスライダーに、狙い通り食らいついた。執念のスイングから放たれた白球は、右前で弾む勝ち越しの決勝2点タイムリー。二塁守備では3回に適時失策を犯したが、自らのミスをバットで取り返した。

 「良い意味で深く考えずに、強いスイングをすることを心がけました。去年、第2代表になり今年は警戒された中での試合でしたが、自分としては出来すぎです。リードされていましたが、1点差ならミキハウスのペースと思っていました」

 4番・田中秀政も大勝劇に貢献した。初回1死一、二塁から、中越えの先制タイムリー。1点劣勢の7回先頭では中前打を放ち、逆転をお膳立てした。3、4回の安打とあわせ4安打2打点。近畿2次予選を20打数11安打の打率・550で終え、主軸としての役割を果たした。

 第1、2代表決定戦とチームは連敗。産みの苦しみを味わったが、中堅から逆方向への打撃に徹した打線がつながり、激戦区で第3代表の座を勝ち取った。就任2年目の陣田匡人監督は言う。

 「連敗したときは不安になりましたが、選手たちの普段の頑張りが出て、本当によくやってくれました。今年こそは絶対に勝って、帰ってきます」

 16年ぶりの本戦出場を果たした昨年は、初戦で優勝した東京ガスに惜敗した。東京ドームではいまだ未勝利。今年こそ3度目の正直で、勝利の2文字をつかみ取る。

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2022年6月7日のニュース