【キャンプ虎番ルポ】ゴルフ場でも感じた矢野監督の一歩先を行く力

[ 2022年2月2日 05:30 ]

<阪神宜野座キャンプ> 坂本(右)や西勇(中)と話し込む矢野監督(撮影・大森 寛明)
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 ゴルフ担当だった13年に、矢野監督に驚かされたことがある。男子の大会のリポーターを務めていた同氏にくっつき、コースを歩きながら勝負のゆくえをあれこれ尋ねた。うならされた。ゴルフの読みまで的確かつ、鋭くて深かった。そうだ。頭脳で野球界を生き抜いた方なのだと、改めて思い知らされた。

 今年1月、阪神担当になったとあいさつをすると、「おう、聞いてるで」と返された。末席の記者の情報まで把握しているとは。相手の一歩先を行く力に、また驚かされた。

 今回の退任表明も、先読みをしての判断だろう。私の担当種目で、先に退任表明をして成功したのは15年W杯のラグビー日本代表。超スパルタのジョーンズ氏が去ると知った選手は、生き生きと南ア撃破をした。同じ変化が阪神に起きるか。(阪神担当・倉世古洋平)

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2022年2月2日のニュース