楽天ドラ2・安田 自己採点「30点」で140メートル弾 ソフトバンク・ギータ級打撃センス披露

[ 2022年2月2日 05:30 ]

フリー打撃をする安田(撮影・篠原 岳夫)
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 沖縄の空に鈍い音が響いた。「ドン!」。打球がバックスクリーン最上部に当たった音だ。「東北のゴジラ」こと楽天のドラフト2位・安田(愛知大)がフリー打撃の33スイング目に放った打球。柔らかいフォームでカーブを捉え推定140メートルの特大弾を放った。

 「バッティングに自信がある」と語っていた「強打の捕手」がベールを脱いだ。屋外での打撃練習は約1カ月半ぶり。キャンプ初日の緊張で「最初はめっちゃ力んだ」と言うが、徐々に力が抜けて本来の姿に。64スイングで17本の柵越え。ラストも右中間の防球ネットに突き刺す特大の一発でフリー打撃を締めくくったが「手応えMAXという感じではなかった。あんまり打球は上がらんかったので。30点ぐらいです」と自己採点は辛かった。

 まだ本調子ではないが、打撃センスは「ギータ級」だ。昨季はソフトバンクで打撃コーチだった立花打撃コーチは「柳田が入ってきた時と同じような感じ」と太鼓判を押す。同じ左の強打者として最大の共通点はスイングの軌道で「柔らかくて、横振りではなく縦にバットを振ってしっかり球を捉えている」と分析。高校時代から参考にしてきた柳田に例えられるのは安田にとって最高の名誉だ。

 ブルペンでは松井裕、早川ら主力の球を受け、特守、居残りでマシン打撃もこなした。プロの練習量に少し面食らった様子だったが、キャンプは始まったばかり。将来の正捕手候補である安田は「新人らしく元気にやっていきたい」と力を込める。持ち前の明るさを忘れず、最終日まで全力でアピールする。(重光 晋太郎)

 ◇安田 悠馬(やすだ・ゆうま)2000年(平12)3月3日生まれ、神戸市出身の21歳。小2から野球を始め、横尾中では軟式野球部に所属して捕手。須磨翔風では1年夏からベンチ入りし2年春から主に一塁手でプレーした。甲子園出場はなし。愛知大では1年春から指名打者でリーグ戦に出場し3年春から捕手兼任。21年ドラフト2位で楽天入団。1メートル85、105キロ。右投げ左打ち。

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2022年2月2日のニュース