阪神・矢野監督が「覚悟」のキャンプイン 前日退任表明「賛否両論はもちろん想像して伝えさせてもらった」

[ 2022年2月2日 05:30 ]

サブグラウンドの練習を笑顔で見守る矢野監督
Photo By スポニチ

 阪神・矢野監督のラストキャンプが始まった。前夜の全体ミーティングで衝撃の「退任表明」を行った指揮官は、初日の練習前に行われた宜野座村の歓迎セレモニーで「今年は寅(とら)年。僕たちがリーグ優勝して、日本一になって、その頃にはコロナも収まって、日本中に笑顔を届けられるような、そういう未来を想像してこのキャンプ1カ月乗り切っていきたいと思っています」とあいさつ。取材では改めて退路を断って挑むシーズンへの強い決意を口にした。

 「賛否両論、いろんな意見があるということはもちろん想像して伝えさせてもらった。でも、周りがどう言うかより、自分がどうしていくかということと、チームに何が必要かということを考えて話をした。僕自身がしっかりやり切るというところを、また強く覚悟を持っていけたら」

 練習ではブルペンで青柳や西勇に声をかけ、サブグラウンドの守備練習を長時間見守るなど精力的に動いた。前日の自身の発言の影響もあってか、初日の印象を「若い選手が多いのでもうちょっと活気というか、声や元気といったものが欲しかった」と振り返り「今日より明日、初日より2日目、いいキャンプができたな、というキャンプにしていきたい」と力を込めた。 (山添 晴治)

《百北球団社長「意思尊重したい」》
 矢野監督が前日1月31日に今季限りでの退任を表明したことについて、百北球団社長が宜野座球場で取材対応をした。仮に優勝をした場合でも、「この1年にかける監督の思い、意思を尊重したいと、我々は思っていますけど」と語り、慰留しない方針を明言。後任の人選については「これから野球に集中したいので、温かく見守っていただきたい」と言及を避けた。

続きを表示

2022年2月2日のニュース