亀山つとむ氏 新庄日本ハムと比べ、地に足のついた矢野阪神 一塁・大山、三塁・佐藤輝は面白い布陣

[ 2022年2月2日 22:24 ]

亀山つとむ氏

 【亀山つとむ Check】途中からの雨で練習メニューが大きく変更になったが、全体的にチームとして落ち着いて取り組んでいる印象を受けた。矢野監督が今季限りで退任の意向を示した影響も、グラウンドからは感じなかった。

 キャンプ初日は話題の新庄日本ハムを名護で見てきた。斬新なアイデアを次々に披露し注目度が高まる中、ハムの選手たちも、その視線を感じながら動いていた。逆に阪神は例年以上に地に足が着いている。理想的な形でスタートしたと言えるのではないだろうか。

 優勝を狙うための布陣として注目するのは中軸の大山、佐藤輝の打順とポジションだ。佐藤輝は基本、外野だと首脳陣の話でも出ているが、チームとしての守備力を考えると一塁・大山、三塁・佐藤輝は面白い布陣。となれば、マルテ=左翼、ロハス・ジュニア=右翼という外野陣も考えることはできる。キャンプ、オープン戦でどこまで試していくかも見ていきたい。

 理論家の藤井康1、2軍巡回打撃コーチの指導で、阪神の攻撃がどう変わっていくかにも注目だ。現役時代は強い球に打ち負けない打撃、長打力が持ち味だった。阪神でこれがはまれば面白い。この日も熱心にロハスにアドバイスを送る姿があった。まだ、ふっくらとした印象だが、初めて経験する日本のキャンプの中でしっかりと絞りこめば、2年目の進化も期待はできる。指導者の話をどう受け止めていくかだ。

 今回は陽川、高山を差し置いて、8年目の江越が沖縄組に選ばれた。その人選にも外野の両翼のオプションを増やしたい首脳陣の意図が見える。(スポニチ本紙評論家)

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