選抜出場の敦賀気比 エースで4番の上加世田が2度目の頂点へ導く「目標は日本一」

[ 2022年2月2日 18:07 ]

敦賀気比・上加世田
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 厳しい冬を乗り越え、春の頂点を狙う。今春選抜大会に2年連続9回目の出場を決めた敦賀気比(福井)。秋の北信越王者は一丸で雪国のハンディを克服し、7年ぶり2度目の優勝へと突き進んでいる。スポニチではYouTubeチャンネルの「スポニチ ドラフトチャンネル」で同校野球部の冬の練習に密着。東哲平監督(41)、投打両面の軸となる上加世田頼希主将(2年)をインタビューするなど、聖地に向かうナインの姿を追った。 練習の動画はこちら

 一面、雪に覆われたグラウンド。冬季のメインの練習場は室内となるため、メニューも限定される。東哲平監督は「神宮(大会)が終わってから、ほとんど外で練習できていないので、現時点での仕上がりは分からない」と苦笑いするが、厳しい冬を乗り越えた先に必ず、成長がある。地味ながらも厳しいフィジカルトレなど、工夫を凝らした練習メニューでナインを鍛え上げている。

 目指すのは2015年以来、7年ぶり2度目の春の頂点。カギを握るのはエースで4番の上加世田だ。昨春、夏と2度の甲子園大会を経験。昨春は投手として聖地のマウンドを踏み、夏は4番として11打数6安打3打点でチームの8強進出に貢献した。新チームからは主将にも任命された。

 「投球を打席に、打席を投球に影響させない。自分を全員が見ているので暗い表情はできないし、プレーで引っ張っていきたい」

 北信越大会では全4試合に先発。チームを優勝に導き、打者としても14打数6安打を記録した。最速は144キロで、高校通算本塁打は9本。もちろん「目標は日本一」とチーム優先ながら「常時140キロ台中盤を投げられるようになり、最速は150キロ。ホームランも(高校時代に)最低でも30本は打ちたい」と個人の数値目標も掲げる。

 指揮官も「当然、ウチの柱」と絶大な信頼を置く右腕。自身3度目の甲子園大会に向け「投手としては完投、完封にこだわりたいし、打者としてはホームランを打ちたい」と力を込めた。

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2022年2月2日のニュース