日本ハム・宮西、初日からエンジン全開 直球に多彩な変化球交えて41球

[ 2022年2月2日 05:30 ]

キャンプイン初日からブルペン入りした日本ハム・宮西(撮影・清藤 駿太)
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 日本ハムの宮西尚生投手(36)が1日、沖縄・名護の1軍キャンプ初日にブルペン入りした。昨年の名護キャンプは第2クールが初ブルペンだったが、プロ15年目となる今季は初日からエンジン全開。成績不振で2軍落ちを経験した昨季の悔しさをぶつけるように、覚悟の41球を投げ込んだ。元中日の岩瀬仁紀氏(47)に並ぶ入団から15年連続50試合登板のプロ野球記録達成へ、意欲十分だ。

 名護の最高気温は20度。ぐんぐん上昇する気温のように、ブルペンでの宮西の急速は上がっていった。直球を主体にカーブ、スライダー、スクリューを交えて41球。最後は打者を左右の打席に立たせ、直球で締めた左腕は言葉に力を込めた。

 「昨年の悔しさがいまだにあるので。あのふがいなさ、14年やってきた中で一番悔しかったというか、自分自身に腹が立った」。

 昨季は入団から14年連続50試合登板も、わずか1勝どまり。失点20、防御率3・65は入団1年目に次ぐワーストの成績で、シーズン途中には2軍落ちも経験した。「今年に懸ける思いが強かったので」。悔しさがキャンプ初日のブルペン入りを後押しした。

 昨年11月には炭水化物を抜き、野菜や肉を中心とした食事制限で体質を変える「ケトジェニック」に挑戦。元同僚のダルビッシュ有(35=パドレス)にも助言をもらい、キャンプイン2週間前にも2度にわたって行ってきた。体脂肪率も4~5%減り「上半身と下半身のひねりができるので、ボールに強さが伝わっている」と手応えは十分だ。

 今季は元中日の岩瀬氏が持つ入団から15年連続50試合登板のプロ野球記録に挑む。「そこは目指してきたところでもあるし、何としてでも並びたいという思いは強い。今年は堂々と、やっと岩瀬さんの数字に追いついたという自信を持って言える成績を残したい」と宮西は言う。

 節目のプロ15年目。偉大な記録に並び、“北の鉄腕”復活を目指す。(清藤 駿太)

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2022年2月2日のニュース