阪神・梅野 バズーカ“復肩”だ!今季盗塁阻止率悔しリーグ4位に進化誓う

[ 2020年11月26日 05:30 ]

座ったままの二塁送球を試みる梅野(撮影・大森 寛明)
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 阪神・梅野隆太郎(29)が25日、甲子園での秋季練習で盗塁阻止の練習に取り組んだ。今季の盗塁阻止率・333はリーグ4位だっただけに「梅ちゃんバズーカ」の“復肩”へ決意新た。投手との信頼関係を強めて、走られないバッテリーを目指していく。

 悔しさの込められた力強い送球が次々と“発射”される。梅野は、動画を撮影しながら二塁送球に取り組み、体の流れなどをチェック。今季・333でリーグ4位に沈んだ盗塁阻止率向上へ、精度を高めていくつもりだ。

 「(送球練習では)力みすぎない、そのワンポイントだけ。一番スムーズに投げられることを意識して」

 盗塁阻止はクイックモーションなど投手との共同作業で、昨年の同・370から悪化した原因がすべて捕手にあるとは言い難い。「今年はギャンブルとかも含めてやられることも多かったし、スローできない状態で企図されたところもある。お互いベストを尽くして企図されないように」。理想はバッテリーとして、スタートすらも切らせないこと。「自然と数字は上がってくる」とけん制、投球の間合いなども駆使しながら、目の前の1個を防いでいくつもりでいる。

 藤井バッテリーコーチは「単独で一塁と一、三塁で走られるのは違う。それ以外にワンバウンドだったりすごいやってくれてる」と数字には表れない貢献度を評価した。その上で「いって欲しい」と4割超えをノルマに設定。「刺したらビッグプレー。相手の野球が止まる」と続け、今季5度企図されて一度も刺せなかった巨人・増田大へのリベンジにも期待した。

 「共同作業でスチールに関しては頑張っていきたい。お互いにピッチャーと寄り添ってやっていきたい。本当にそれだけ」。正捕手には、まだまだ進化できる余地がある。(遠藤 礼)

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2020年11月26日のニュース