日本ハム・中田 3人の子供のためにも来季こそ40発!初キングだ!

[ 2020年11月26日 06:00 ]

「ペアレンティングアワード」受賞の喜びを語る中田
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 育児雑誌が一年間の「子育てトレンド」を表彰する「第13回ペアレンティングアワード」に日本ハム・中田翔内野手(31)がスポーツ部門で選ばれ、25日に東京都内で表彰式に出席した。今季は3度目の打点王を獲得した一方、3人の子供にも励まされながら終盤戦で挑んだ初の本塁打王獲得には、あと1本届かなかった。来季へのモチベーションは、既に高い。

 1年前だ。「“野球の日”の8月9日に長男が生まれました」と中田が初公表したのが昨年11月20日、球団の179市町村応援大使として訪れた上砂川町でのイベントだった。続けて宣言したのが「40本塁打」。その目標へ、今年のパパは打ちまくった。シーズン120試合で自己新の31発。通常の143試合換算なら36・9発――。

 「40本打てたら自分自身の価値も上がると思って頑張っているけど、なかなか超えない。大きな壁ですね」

 掲げた数字に届かなかった今、ふと思う。「いろんな人に“フェンス直撃が12球団で一番多かった”と言われる。札幌ドームにラッキーゾーンを作ってよ…と。契約交渉でも(フェンス直撃の)査定を言いたい」。ただ、心に決めたことに全力で挑んだシーズンだった。「子供と遊ぶのも、やるべき時にやるのも全力」が中田が見せたい姿。そんなパパを7歳長女も4歳次女も、本塁打王を懸けた最終戦まで「あと1本、あと2本打ってよ!」と応援してくれた。

 コロナ禍が増やした「おうち時間」。2人の愛娘の時は遠征などでなかなか見られなかった、誕生から歩きだすまでの成長を、長男に関しては多く目の当たりにできた。

 「男の子が生まれて特に、一年でも長く野球をやりたいという考え方になった。大きくなるにつれて、もっと自分も頑張らないと」

 ゴルフを始めて「プロになりたい」と夢を描く長女には、「量にこだわって基礎練習させている」という。自身も、40発、キングに再び挑む来季を見据えた鍛錬のオフに入る。(和田 裕司)

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