巨人・原監督 怒りこらえて約2分で10度「そうですね」

[ 2020年10月29日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人6ー10DeNA ( 2020年10月28日    横浜 )

<D・巨>8回1死三塁、オースティンの左前適時打をファンブルする巨人・増田大(撮影・島崎 忠彦)
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 約2分間の取材で計10度その言葉が出た。巨人・原監督は、全ての感情を抑えるように繰り返した。今季ワーストタイの4連敗ながら優勝は目前。切り替えて前を向いた。

 記者 粘り強く戦って4点ビハインドを一時追いついたが。

 原監督 そうですね。

 記者 全体を通してミスが出た?

 原監督 そうですね。

 記者 高橋投手は序盤からリズムに乗れなかった?

 原監督 そうですね。今日はそうですね、しかないな。「そうですね」という日が1日ぐらいあってもいいんじゃない?「そうですね」と言う日が。

 2失策と、失点に絡む暴投、捕逸があり2桁10失点で敗れた。

 7月9日の阪神戦以来111日ぶりの先発となった増田大を1番に置いた。打線は直近3試合で平均1・67点。指揮官は「沈滞ムードというか、風景を変えていった」と組み替えた。狙い通り3四球と左前打で全4打席出塁し、3盗塁を決めて攻撃をけん引した。

 だが左翼守備でミスが出た。同点に追いついた直後の3回に2点を奪われ、なお2死一、三塁。梶谷の正面の飛球をグラブに収めながら落球し、タイムリーエラーで2失点。8回は左前打の打球を捕球し、握り替えた際に落とし無駄な進塁を許した。これには原監督は「フォローのしようがないね。軽率と言われても仕方ない。野球というのは厳しい世界だから」と指摘した。

 中日が敗れ、優勝マジックを2としたことにも「そうですね」と繰り返し、「明日頑張ります」と続けた。多くの言葉を費やすことなく、チームを引き締めた。(神田 佑)

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