球児 やはり“あと1人コール”がよく似合う「良い形でつなげている うれしい」

[ 2020年10月29日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神9―1中日 ( 2020年10月28日    甲子園 )

最後を締めてナインとハイタッチをかわす藤川(左)(撮影・北條 貴史)
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 やはり背番号22には“あと1人コール”がよく似合う。折り重なる声に応えるように、阪神・藤川は最後のアウトを必死に奪いにいった。

 「ありがたい空気ですけど1人でもランナー出したりとなるとチームに迷惑かかるので、その辺は何点差でもしっかり考えてなんですけど」

 8点優勢の9回、6番手の谷川が2アウトを奪ったところで矢野監督がベンチを出た。その指揮官の動きとともに、ファンの視線は一気にブルペンカーが出てくる右翼へ。いち早く流れた登場曲「every little thing every precious thing」に場内は一つになった。

 迎えたシエラを2球目の145キロ直球で詰まらせて一邪飛。7月9日の巨人戦以来となるリードした展開で試合を締めくくり、ナインと勝利を分かち合った。試合後、何より喜んだのは、後輩たちの成長と結束。自身の登板を「プラスワン」と口にし、藤浪から7人でつないだ鉄壁のリレーに目を細めた。

 「みんなが心強いので。ああいう場面で登板させてもらえるのは、良い形で後輩たちにつなげてるのでうれしい。チームで締まった試合できるのは、みんなの頑張りがあってなんで。プラスワンという形で登板させてもらえるぐらい現状のリリーフ、投手陣の強さを感じる。心強い」

 キャリアの終点とともに、仲間の底力を感じる1勝が右腕の心を揺さぶった。「あと1試合負けたら終わり(V逸)だけども、それに抗いながら。すごく良いチームになってきてると思います」。見届けられる存在でありながらも、最後までチームの“未来”を見届ける。(遠藤 礼)

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