伝説の名投手 ボブ・ギブソン氏が死去 84歳 WシリーズでMVP2回

[ 2020年10月3日 15:23 ]

84歳で死去した元カージナルスのボブ・ギブソン氏(AP)
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 カージナルス一筋に17年プレーし、通算251勝(174敗)と歴代14位の3117奪三振をマークして殿堂入り(1981年)も果たしていたボブ・ギブソン氏が2日、出身地でもあるネブラスカ州オマハの緩和医療施設で死去。84歳だった。同氏は昨年7月にすい臓がんと診断されていた。

 ギブソン氏は1959年にメジャーでデビュー。打者をにらみつけながら内角を強気に攻めていく気性の荒いエースとして活躍し、高速スライダーを駆使して1964年と67年のワールドシリーズでチームを優勝に導き、どちらもMVPとなった。サイ・ヤング賞には2回輝き、球宴には9回選出。守備もうまくゴールドグラブ賞を9回獲得していた。

 シーズン20勝以上は23勝を挙げた1970年を含めて5回。通算24本塁打を記録するなど打撃も得意で、シーズン5本塁打を2度マークしていた。1970年シーズンには代打としても起用され、109打数33安打(本塁打2本)で打率・303をマーク。1971年8月14日のパイレーツ戦ではノーヒット・ノーランを達成した。1968年の防御率・1・12(22勝9敗)は、近代野球では最高の成績で、3回のワールドシリーズ(64、67、68年)では先発7回連続で勝利投手。記録と記憶に残る名投手だった。

 カージナルスはこの日、ワイルドカード・シリーズの第3戦でパドレスに敗れ、1勝2敗で敗退。チームのOBでありかつての盗塁王でもあったルー・ブロック氏も9月6日に81歳で死去しており、ファンにとっては“悲報”が重なるシーズンとなっている。

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