ソフトバンク・松田宣 「10.2」のV打再び!1カ月ぶり逆転8号2ランでパ50勝一番乗り

[ 2020年10月3日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7―5日本ハム ( 2020年10月2日    ペイペイD )

<ソ・日>4回、2ランを放った松田宣(右)はTVカメラに向かって熱男ポーズ(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンク・松田宣にはプロ15年のキャリアの中で、忘れられない試合がある。14年10月2日。リーグ最終戦で優勝を決めたオリックス戦だ。延長10回1死満塁から左中間を破るサヨナラ打を放った。「僕の中で、あのヒットを超えるものはないと思っている」と言うほど感触は残っている。

 6年後の「10・2」も、いい場面で打席が回ってきた。序盤から点を取り合うシーソーゲームとなった3―4の4回1死二塁。左腕・上原の内角直球を左翼席へ運ぶ逆転の8号2ラン。約1カ月ぶりの一発に「今年一の当たりかなと思うくらい、いいスイングができた」とお立ち台で胸を張った。

 劇的な一打で締めくくった6年前の8月から、連続試合出場が始まった。昨年まで5年連続の全試合出場を成し遂げ「続いている記録は継続すること。それが大事」と、今季の目標にも掲げていた。

 ところが、今季は開幕から打撃不振に陥った。9月10日の楽天戦は出番なし。連続出場は815試合でストップした。この日の打順は9番だった。「いろいろ考えることは多いけど、途切れさせたのは自分なので。止まった時点で切り替えないと」と、悔しさを胸にしまいながらプレーしている。

 スタンスやタイミングの取り方など、試行錯誤の日々。「変えるところがなくなった」との理由で、打撃用手袋の色まで変えたこともある。「体は元気なので。これまでに経験してきたことがある」と、もがいていた。

 そんなベテランの苦しむ姿を見てきた工藤監督は「マッチ(松田宣)が打つと盛り上がる。チームにとって大きい」と喜んだ。2位ロッテが敗れたため、ゲーム差は2に広がった。残り30試合。松田宣は「強い打球を飛ばすのが持ち味。これを増やしていきたい」と巻き返しを誓った。

 ▼ソフトバンク・ムーア(6回4安打4失点で4勝目)中盤以降は自分らしい投球ができた。点を取ってもらった後、バタバタしたのは反省。

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