創立100年目の長田 70年ぶり近畿大会出場、延長13回タイブレーク制す 松田が174球完投

[ 2020年10月3日 16:47 ]

令和2年度秋季兵庫県高等学校野球大会3位決定戦   長田2―1村野工 ( 2020年10月3日    明石トーカロ )

<村野工・長田>最後の打者を遊ゴロに打ち取り力強くガッツポーズする長田・松田宰投手
Photo By スポニチ

 県内屈指の進学高の長田が延長13回タイブレークの激戦を制し、創立100年目の節目の年に、実に70年ぶりとなる近畿大会出場をつかみ取った。永井伸哉監督(48)は「重い扉をこじ開けてくれたと思いますね。選手らが」とかみしめるように話し、選手を称えた。

 先発した1年生右腕の松田宰投手(つかさ)が13回を6安打1失点完投。174球を一人で投げ抜いた。

 「近畿大会に行くことが、秋季大会での大きな目標だったので、今日の試合は絶対勝つ気持ちで投げました」

 10回以降はパーフェクト投球。「打者によって決め球を変えていたんですけど、大西さんのリード通りに投げられた」。自己最速は131キロながら多彩な変化球を低めに集め、10三振を奪った。

 主将・大西健太郎捕手(2年)が1年生右腕を導いた。正捕手の前川が手首を痛めたことを受け、秋季地区予選直前に本来の遊撃手から捕手へ転向。2安打に加え「小学校6年生以来」のポジションでを無難にこなし、勝利に貢献した。

 中学時代は西宮ボーイズに所属。「長田高校に入って甲子園へ行きたいというのがあった」。16年の選抜大会での試合を見て憧れを持ち、進学を決断。近畿大会に向けて「自分たちの野球を、恥のないようにやりたい」と意気込んだ。

 70年ぶり快挙を達成した屈指の進学校が、近畿大会でも勢いそのままに躍動する。

続きを表示

2020年10月3日のニュース