市和歌山 2年ぶり近畿大会出場、小園&松川バッテリー奮闘 智弁和歌山に逆転勝ち

[ 2020年10月3日 16:53 ]

令和2年度秋季近畿地区高等学校野球大会 県二次予選準決勝   市和歌山5―4智弁和歌山 ( 2020年10月3日    紀三井寺 )

<市和歌山・智弁和歌山>勝利のハイタッチを交わす市和歌山・小園(中央)と松川(左)のバッテリー
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 市和歌山がともに来秋ドラフト候補と目されるバッテリーの力で2年ぶり12回目となる秋季近畿大会出場を決めた。先発の最速152キロ右腕・小園健太投手(2年)が粘りの投球で11安打4失点完投。高校通算29本塁打を誇る松川虎生捕手(2年)は3打数2安打4打点で得点源となった。

 主将で4番を務める松川が存在感を示した。1―3の8回1死満塁、智弁和歌山先発・中西の高め直球をフルスイング。打球は左翼手の頭を越える逆転の走者一掃二塁打となった。「狙い球というより、ゾーンの高さを上げることを徹底した。浮いてきた球を打ってやろうと、それだけでした」。守備面でも変化球主体のリードで粘り強くエース小園を引っ張った。1メートル78、96キロの巨漢は「アイツに助けられてばかりなので、打って勝とうと思っていた。やっと助けられた」と満面の笑みだった。

 小園は臨機応変さで勝利に貢献した。1―0の2回2死三塁、中西に逆転2ランを浴びた。「自分としては直球の調子はいい方だと思っていた。その中で直球を打たれたわけだから、まだまだレベルが低い」。直球を狙われていることを感じ取ると、ツーシーム、カットボールを多投してバットの芯を外すことを心がけた。この日の最速は146キロ。6回以外は全ての回で安打を許し、奪った三振も6個だった。「しっかりと勝ち切れて、チームにも自分にもいい経験になりました」。最後に勝っていることをイメージしながら投げ、しっかりと結果を導き出した。

 2年ぶり7度目の選抜大会出場に向け、まずは県内最大のライバルを超えた。小園は秋季近畿大会に向け「どれだけ僕が今日以上の投球ができるか。直球のキレやコントロールも含めて、近畿までに練習で仕上げていきたい」と意気込みを示した。

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2020年10月3日のニュース