西武・今井 今季初勝利 15メートルの強風味方に7回零封

[ 2020年7月9日 05:30 ]

パ・リーグ   西武3―0ロッテ ( 2020年7月8日    ZOZOマリン )

帽子は飛ばしても打球は飛ばさせない。7回裏2死一、二塁で荻野を打ち取る今井(撮影・長久保 豊)
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 西武・今井が投じたこん身の直球が最高の結果をもたらした。2―0の6回1死満塁。井上への初球149キロは強風で微妙に変化。バットの芯を外し遊ゴロ併殺に封じた。「ベースの上に強い直球、と思った。風でツーシームのように変化した」。危機を脱し、7回を2安打無失点で今季初勝利を手にした。

 敵地には最大風速15メートルの、ZOZOマリン名物の風が吹き荒れた。中堅からバックネット裏の観客席で跳ね返り、自身へと向かってくる風。その悪条件を有効利用した。

 「元々若干シュート気味の直球を(さらに)多く投げた」。7回を投げて98球中、約77%の75球が直球だった。7回2死一、二塁でも、荻野を146キロの直球で中飛に封じた。過去2試合の直球の割合は205球中、約51・7%。この選択がリズムを生み出した。

 オープン戦では制球が定まらず不調が続いた。意識が変化したのは、コロナ禍で4月から約1カ月半続いた自主練習期間。約60メートルのキャッチボールで山なりの球は投じず、目線の高さで相手に届く球にこだわった。「強い直球を投げる意識をつくった」。最速155キロの直球は最速151キロ止まり。しかし、風による「変化」が威力を増幅させていた。

 辻監督は、6回のピンチで交代を提案した西口投手コーチを「エースになろうとしてるやつだから」と制し続投させた。16年夏の甲子園で作新学院を優勝に導いた右腕に期待を寄せ、背番号11がそれに応えた。「1年間ローテーションを守りたい。この勝利に続いて勝ち続けたい」。この1勝を飛躍への追い風にする。(大木 穂高)

 

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