阪神は3日連続の雨天中止 秋には13連戦が2度?矢野監督「まず巨人に一つ返したい」

[ 2020年7月9日 05:30 ]

阪神の9、10月の日程表
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 阪神は本拠地開幕だった8日の巨人戦が天候不良のため、3試合連続の中止となった。4、5日の広島戦で今季初の連勝を飾ったばかりで、矢野燿大監督(51)は「早く試合がしたい」と強調。9日こそ開幕カードで3連敗した巨人に一矢報いる決意をのぞかせた。一方、同カードが2試合流れたことで9月から10月にかけて2度の13連戦が組まれる可能性が高まった。

 午後5時50分に中止が決定。プラス思考の矢野監督もさすがにうらめしそうに空を見上げた。4、5日の広島戦でようやく打線がつながり、今季初連勝。勝利の形が見えてきたところで、6日から3日連続の中止となった。

 「こんなことあまり経験ないけど、まあ、仕方がないかなと。まあ、でも、やりたいなという思い、複雑な思いはある。明日(9日)はさすがにやりたい。何とかね。(巨人に)開幕やられて一つだけでも返したい。ほんとにいい形、いい流れをつくりたいので」

 開幕カードでは敵地で宿敵にまさかの3連敗。そのまま泥沼に突入し最下位を抜け出せていない。ただ、2試合で計17得点を奪った広島で巻き返しの兆しは見えた。今は1日でも早くそれを確かなものにしたい。そのためにも、3連戦が1試合だけになってしまった今日の巨人戦で絶対に一矢を報いたい思いだ。

 「打線もヒットやホームランが出るようになって、(岩崎)優もスア(レス)ちゃんも投げて、中継ぎの若い投手もそこそこの投球を見せてくれて。流れができてるから、早く形にできれば結果がついてくる」

 一方で最近6日間で4度目の中止となり、今後の日程は過密になる。甲子園の巨人戦は9月7日、10月5日に予備日が設けられており、もしそこに入れば9月1~13日、同29日から10月11日の2度の13連戦が組まれることになる。「最後を考えながら戦うわけじゃないから。それは仕方がないこと。13連戦、14連戦のことを考えても、今からできることはあまりない」。終盤の過酷な戦いも覚悟の上で目の前の1勝を追い求める姿勢を強調した。

 本拠地開幕を2日連続で持ち越し、改めて好試合を約束。「みなさん、甲子園に阪神が戻ってくるって楽しみにしてくれている。その思いはあるけど、明日それを見せていくだけのことなので」。9日以降も不安定な天気予報が続くだけに、無事に試合ができることを願うばかりだ。 (山添 晴治)

 ○…阪神の3試合連続中止は18年7月に5日の中日戦、6、7日のDeNA戦(すべて甲子園)が降雨中止、9~11日の広島3連戦(マツダ)が西日本豪雨災害の影響で事前に中止が決まった2例以来2年ぶり。

 ○…現時点で3試合の代替日程は未定。巨人との2試合は9月7日と10月5日に設定されている同カードの予備日が使用される可能性が高く、この場合セ・リーグのルールで上限の13連戦が、9月1~13日と9月29日~10月11日の近接した時期に2度というハードスケジュールになる。

 ○…阪神の過去の13連戦は11年10月4~16日(9勝4敗)の1度だけ。降雨中止で途切れた場合でも、同一シーズンに10連戦以上が2度あれば球団史上初になる。

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