槙原寛己氏 大谷の今季は“ショートスターター”も視野に入れるべき

[ 2020年7月9日 02:30 ]

本来の出来ではなかったエンゼルス・大谷(AP )
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 【槙原寛己の目】現地のツイッター映像などでチェックさせてもらった。プホルスへの直球は力を入れている感じだったが、変化球も引っ掛けるボールが多く、もちろん本来の大谷の姿とは違った。全力投球をしようと思っても、やはり体が、そして脳が勝手にセーブをしてしまっているのだと思う。

 私も肘の故障ではないが何度も長期離脱を経験した。復帰の際の一番の難敵は「怖さ」。これを払拭(ふっしょく)するには、段階を踏んで数を投げていくしかない。この日は7四球。ボールを離す瞬間のリリースも弱く、ピッとボールを切っていない。合わせている感じだった。まずは50球を投げられたこと。これを最大の収穫にしたい。

 60試合シーズンの開幕まで約半月。現状では投手・大谷として開幕からフル回転するのは厳しいかもしれない。今季は勝敗などはあまり気にせず、2~3イニングのショートスターターのような起用法も視野に入れるべきだと思う。来年を見据えた完全復活へのステップ。長い時間をかけてリハビリをこなしたことで、肘や肩周辺の筋力も新たに鍛えられただろう。その効果で球速がさらに増し、その時には「ニュー大谷」の姿が見られるのではないか。 (本紙評論家)

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