広島 本拠地初勝利 堂林 15残塁の拙攻を救った逆転満塁弾!

[ 2020年7月9日 05:30 ]

セ・リーグ   広島6-3DeNA ( 2020年7月8日    マツダスタジアム )

<広・D(4)>ヒーローインタビューを終えガッツポーズする堂林 (撮影・奥 調)
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 広島・堂林翔太内野手(28)が8日のDeNA戦で、1点劣勢の8回に14年以来自身2本目となる逆転の満塁本塁打を放った。19年9月16日ヤクルト戦以来、269日ぶりの三塁での先発の起用に応える2安打5打点の大暴れ。本拠地での今季初勝利に導き、連敗を4で止めた。 

 主役の似合う男だ。2―3の8回1死満塁で、堂林に打席に回るところも運が良い。カウント1―1からパットンの真ん中付近の直球を捉えると、右拳を握って柵越えを確信した。14年4月19日のDeNA戦以来2本目となる満塁弾が、バックスクリーンに吸い込まれた。
 「自分で決めようとは考えていなかった。走者を還して、まずは同点という気持ちでした」

 3回のチーム初得点となる同点の左前適時打と合わせ、2安打5打点と躍動した。チームは7回まで15残塁の拙攻。プロ野球ワーストの19残塁がよぎる停滞感の中、ひときわ輝いた。

 前回の殊勲のお立ち台は、サヨナラ打を放った昨年9月12日の中日戦。観客席で背番号7のユニホームを手に涙を流すファンを目にし、「忘れたものを思い出した」と心打たれた。昨季の7安打から一転、リーグトップの打率・415とコイ党を驚かせ、喜ばせる日々だ。

 高卒11年目の覚醒には、謙虚であり続けた姿勢があった。後輩の鈴木誠らに頭を下げて参加した1月の合同自主トレでは、最年長ながら遠慮なく同僚に助言を請うた。鈴木誠には「頭が前に突っ込むのが欠点」と相談し、「ティーのときに捕手方向からトスしてもらって打つ感覚」との金言を授かった。

 高卒3年目の永井が同じ悩みを抱えていると知れば、ちゅうちょせずに手を差し伸べた。「そうやって誠也が俺に教えてくれたから」。助けてくれた後輩の名前を伝え忘れなかったのは、偉ぶらない堂林らしさである。殊勲の逆転弾にナイン全員が笑顔だったのは、こうして積み重ねた信頼の証でもあった。

 先発三塁は19年9月16日ヤクルト戦以来。初回の悪送球後は無難にこなした。「泥臭くアウトを取れればと思っていた。何でもいいので貢献したい」。本拠地初勝利で連敗を4で止めた赤ヘルの中心には、まぶしく輝き続ける堂林がいる。 (河合 洋介)

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