今は学びの時 田淵氏、広澤氏 4番候補ボーアの2三振は“気にする必要なし”

[ 2020年2月25日 05:00 ]

3人そろって試合に出場した(手前から)マルテ、ボーア、サンズ(撮影・大森 寛明)
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 阪神は24日、開幕戦の相手であるヤクルトとのオープン戦(浦添)を2―2で引き分けた。ともに阪神OBで4番も打った本紙評論家の田淵幸一氏と広澤克実氏が両軍を徹底分析。昨年とはチームカラーが変わったとし、2つの見逃し三振に終わった4番候補の新外国人、ジャスティン・ボーア内野手(31=エンゼルス)についても、現時点では気にする必要はないとの見解で一致した。

 田淵氏(以下田淵) 2つの見逃し三振だったボーアだが、これでは期待なんてできない…とはならない。1打席目は石川の外一辺倒の攻めに突っ込まないというか、頭が動かず、低めのボール球もグッと我慢して追いかけなかった。これは評価できる。

 広澤氏(以下広澤) 石川にも、2打席目の小川にも最後は外の真っすぐを見逃しました。アクションを起こさなかったのは手が出なかったのか、ボールと判断したからなのか。手が出なかったのならば、もしかしたらボーアの弱点だという可能性もありますが…。

 田淵 今日だけでは判断できないが、米国とのストライクゾーンの違いだと思いたいね。それならば、ここはストライクなんだと認識して、次から振れれば問題ない。サンズも同じように打てる球にしかスイングしていないので、今のところは悲観する必要は全くない。新加入したこの2人が打たないことには、タイガースの浮上はないだろうしね。

 広澤 今は日本の投手を見る、日本の配球に慣れる、日本のストライクゾーンを知ることが大事。だからオープン戦にどんどん出場するべきです。もちろん打席が多くなれば他球団にも情報が知れてしまうわけですが、隠すよりももっと大きなプラス材料が得られるはずです。

 田淵 近年の課題だった得点力不足を解消するための補強を、ようやく、このオフはした。

 広澤 でも、2年目のマルテも今、すごくいいんです。今日は3人の助っ人野手が3番から並びましたが、マルテには今すぐにでも合格通知をあげたいぐらいの状態です。セットアッパーを期待するエドワーズも1メートル96の高さからの148キロの速球、そして縦のスライダーとカーブのキレは素晴らしかった。昨日(23日の広島戦に)先発したガンケルも面白いし、矢野監督は4つの外国人枠を迷うでしょうね。

 田淵 少し話をしたら、迷うどころか楽しみだと言っていたよ。投手2+野手2なのか、1+3なのか。好不調もあるだろうしDHが可能な交流戦もあるのでバリエーションは多いにこしたことはない。戦力面で昨年以上の手応えを感じている様子だった。

 広澤 この日の先発メンバーから、あとは阪神は糸井や福留、ヤクルトは(下半身のコンディション不良で2軍にいる)村上が加わるくらいでしょうか?

 田淵 ヤクルトはバレンティンが抜けて打線が細くなったように見えるが、高津監督はその分、ねちっこく1点を取るような野球を目指している。走れる選手を多く起用してスチールやエンドランなどを絡める攻撃が増えそう。

 広澤 バレンティンは確かに大きな存在ですが、このチームは昨年までも実は山田哲と青木をどう抑えるかだと思うのです。ヤクルトからみればこの2人が打ってくれるかどうか。1人ではダメ。2人がそろって初めて打線がつながっていく。

 田淵 昨年までは打線の破壊力はあるが大ざっぱ、穴も大きい…印象だったが、今年は接戦に強さを発揮していこうとシフトチェンジしている。バレンティンを放出し代わりに獲った選手が遊撃手のエスコバーというのが象徴だろう。

 広澤 3月20日までもう1カ月もないのですが、阪神の開幕メンバーがどう決まっていくのか、まだ予想できません。

 田淵 一つ言えるのは、阪神もヤクルトも、昨年とはガラッとチームカラーが変わったということだね。

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