ヤクルト新外国人・エスコバー 遊撃任せろ!攻守で存在感!4戦連続安打&併殺完成

[ 2020年2月25日 05:30 ]

オープン戦   ヤクルト2―2阪神 ( 2020年2月24日    ANA BALLPARK浦添 )

<ヤ・神>6回1死、木浪のゴロを軽快にさばくエスコバー(撮影・大森 寛明)
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 日を追うごとに存在感が増している。ヤクルトの新外国人エスコバーが阪神とのオープン戦に「5番・遊撃」で出場。4試合連続安打を放つなど攻守で軽快な動きを見せた。

 まずはメジャー通算1437試合の出場で1367安打を積み上げた打撃で魅せた。2回無死一塁から青柳のシュートを左前へ。好機を拡大し先制点につなげた。これで18日のDeNAとの練習試合から4試合で7打数4安打、打率・571。「ボールの見え方も良かった。状態は75%くらい」と分析した。

 15年にゴールドグラブ賞に輝いた守備でも魅せた。2回1死一塁で大山の三遊間を抜けそうな打球に追いつくと、素早く二塁へ送球し併殺を完成。5346人の観衆を沸かせた。「大事にしているのは捕れる打球を確実にアウトにすること」とサラリと話すが、森岡内野守備走塁コーチは「普通の人では追いつくのが難しい。守備を見に来るファンも増えるのでは」と期待した。

 昨季は正遊撃手として期待された西浦が2度の負傷離脱で遊撃出場が43試合で、広岡も58試合と定着できず。近年のチームの課題を解消できる助っ人について高津監督も「動きもスイングも良くなってきた」と目を細める。25日にキャンプは終了。エスコバーは開幕を見据え、さらに調子を上げていく。 (黒野 有仁)

 ≪セ初 遊撃でのベストナインなるか≫ヤクルトの遊撃手で全試合出場したのは03年の宮本慎也が最後だ。昨年は奥村や広岡、西浦ら6人が起用されるなど固定できなかった。先発での最多出場は奥村の51試合。以下広岡40試合、西浦38試合、太田13試合、吉田成1試合だった。

 遊撃での起用がシーズン最多だった外国人は珍しくヤクルトでは80年パラーゾ(88試合)と08年ウィルソン(25試合)の2人だけ。他球団でも00年以降で100試合以上出場は03、04年シーツ(広)、15年エルナンデス(中)しかいない。ベストナインも54年に首位打者と最多安打を獲得したレインズ(阪急)だけで、エスコバーが獲得すればセ初となるがどうか。

 ◆アルシデス・エスコバー 1986年12月16日生まれ、ベネズエラ出身の33歳。1メートル85、88キロ。右投げ右打ち。03年7月、16歳の時にドラフト外でブルワーズと契約。11年からロイヤルズで15年はゴールドグラブ賞とリーグ優勝決定シリーズ最優秀選手賞を獲得し、ワールドシリーズ制覇に大きく貢献。19年はホワイトソックス傘下シャーロット。今季は1年契約、年俸8720万円でヤクルト入団。好物は鶏肉、ご飯、バナナ。沖縄では「ズートンズ」のハンバーガーを好んで食べた。魚のフライ、刺し身もわさびじょう油も好き。座右の銘はJUST DO IT!!(行動あるのみ)。タトゥーを無数に入れているが、右すね外側には「アルシデス」とカタカナで入れている。5、6年前に世話になった日本人トレーナーの影響。

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