清原氏 1406日ぶりユニホーム姿 魔神撃ち「素晴らしい体験を今後の人生に生かしたい」

[ 2019年11月18日 05:30 ]

5回2死二塁、佐々木氏から中前適時打を打った清原和博氏は一塁に向かいながらガッツポーズ(撮影・篠原岳夫)
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 「FM沖縄開局35周年記念 FM沖縄ドリームマッチ」が17日、沖縄県浦添市の浦添市民球場で行われ、清原和博氏(52)が参加。16年2月に覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕されて以来、初めてユニホーム姿を披露した。背番号「5」をつけ、野球教室では少年少女と触れ合い、「4番・一塁」で出場したドリームマッチでは親友の佐々木主浩氏(51)とも対戦。また一歩、球界復帰への歩みを進めた。

  帰ってきた。グラウンドへ。それもユニホーム姿で。現役時代の登場曲「とんぼ」が流れる中、清原氏は笑みをたたえ、スタンドへ手を振ってグラウンドを踏みしめた。

 「球界の番長」と紹介され、万雷の拍手が身を包む。16年1月11日の名球会イベント以来、1406日ぶりのユニホーム姿。「久々にグラウンドに立ち、子供たちと野球ができた。(ユニホームを着て)初心に帰るというか、ブルーだったので西武のときを思い出した」。プロ野球人生をスタートさせた当時を思い出しながら清原氏は躍動した。

 ハイライトのドリームマッチ。浦添選抜チームの子供たちを相手に「4番・一塁」で打って、守った。1打席目は一邪飛。往年の右打ちで右前適時打を放った3回は、けん制に刺された。そして5回2死二塁での3打席目。権藤監督の采配でスペシャルゲストで参加した大魔神・佐々木氏との対決が実現した。両雄の対決も16年1月以来。フルカウントから9球目を中前へはじき返し「プロと同じ気持ちで打席に立った。素晴らしい体験を今後の人生に生かしたい」。打たれた佐々木氏も「打たせてやりました」と言いながらも「楽しそうに野球をしていた」と笑った。

 3打数2安打で2打点。試合も4―2で勝った。「この日のことは一生忘れない」。沖縄の太陽の下で心から野球を楽しみ、ファンの声援に胸を熱くした。「僕自身も今、いろんなものと戦っている。子供たちの笑顔、ファンの声援を心に留めていきたい」。球界復帰について「それは社会の皆さんが決めてくれること」と言った清原氏は、野球人口の減少を懸念して「微力ながら野球の素晴らしさを伝えていきたい」とも続けた。球界復帰への道のりは、始まったばかりだ。 (秋村 誠人)

 ○…ドリームマッチ前に行われた野球教室で、清原氏は「プロ野球選手を身近に感じてもらい、心を開いてもらうことが大切。それを意識した」と積極的に子供たちと触れ合った。キャッチボールでは、子供を羽交い締めして捕球を邪魔する“いたずら”をするなど、参加した地元14チームの少年少女たちを笑顔で指導。打撃の実演では内角球にわざと当たりに行き、5球目に左前打を放って場内を沸かせていた。

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