侍J・誠也 4部門トップでMVP&ベストナイン 逆転口火二塁打「積極的に攻めていこうと思った結果」

[ 2019年11月18日 05:30 ]

第2回WBSCプレミア12決勝   日本5-3韓国 ( 2019年11月17日    東京D )

初回2死一塁 適時二塁打を放つ鈴木 (撮影・白鳥 佳樹) 
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 世界一を手繰り寄せたのは、世界一の4番の一振りだった。いきなり3点を先制された直後の初回2死一塁で鈴木が応えた。高め直球を捉えた打球速度は168キロを計測。一瞬で左翼フェンス直撃の痛烈な適時二塁打が、逆転劇の口火だった。

 「このままいったら凄い展開になってしまうなと思った。積極的に攻めていこうと思った結果。点が取れて良かったです」。全8試合で4番を務め全試合安打で、12日の米国戦を除く7試合で打点をマーク。打率・444、3本塁打、13打点に9得点の4部門でトップで終え、ベストナインとMVPに輝いた。

 「プレミア12」の顔だった。フォア・ザ・チームの男が大事にする2つの指標が出塁率と出塁率に長打率を足したOPS。「打ってほしいところで打つのが4番。まだまだ器ではないです」と語ったことがあるが、侍ジャパンの4番史上初の3戦連発に4戦連続打点と勝利に直結する打棒を示し続けた。

 実は人見知りと指摘される控えめな性格で、周囲とのコミュニケーション手段の一つが「変顔」。しゃくれたり、眉をひそめたり、ちょっぴり不気味な上目遣いなどで、所属する広島のスタメン紹介動画などでは、おなじみ。徐々に浸透させると、大野雄らも同調。グラウンドを離れても、チーム内の結束強化に貢献した。野球へのストイックさも不変。猛練習の後に向かう食事会場はいつも最後で、その姿勢は野手だけでなく、投手陣にも刺激を与えた。

 見据えるのは20年東京五輪。「どうなるか分からないが、どのポジションでもやることは変わらない」。さらに頼れる4番へ、進化の歩みは止めない。(湯澤 涼)

 ○…本塁打トップは鈴木(日本)ら3人の3本だが、大会規定により打数が20と最少のルッカー(米国)が本塁打王になる。防御率、勝率も複数選手がトップで並んだが、その中で最多の13回2/3を投げた張奕(台湾=オ)が最優秀防御率、最高勝率の2冠になった。

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