大地、楽天入りへ ロッテ愛着も決断「成長できる環境で頑張りたい」

[ 2019年11月18日 06:00 ]

フラフープを手にダッシュする鈴木(撮影・会津 智海)
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 ロッテから国内フリーエージェント(FA)権を行使した鈴木大地内野手(30)が、楽天に移籍する意思を固めたことが17日、分かった。球界屈指のユーティリティープレーヤーを巡っては、宣言残留を認めていたロッテと楽天、巨人が争奪戦を展開。鈴木はこの日、ロッテのファン感謝デーに参加し、決断が近いことを示唆していた。近日中に「楽天・鈴木大地」が誕生する見通しだ。

 悩み抜いた末に、進むべき道を決めた。複数の関係者によると、この日までに複数回にわたって交渉してきた楽天に移籍することを決断したもようだ。周囲には「本当に必要とされていると感じられるのが重要。野球選手としてだけではなく、人間として成長できる環境で頑張りたい」と話しており、楽天の熱意が心に響いたようだ。

 もちろん、「チームの顔」になるまで育ててくれたロッテへの恩義や愛着は強かった。一方で、新たな環境で挑戦したいという気持ちも芽生えた。巨人からもラブコールを受けたが、今後もパ・リーグで勝負をしたいという意向があった。慣れ親しんだ関東を離れることになるが、楽天側は生活面をサポートすることで野球に集中できる環境を整えることを約束。13年に結婚した夫人が東北出身ということも、鈴木の背中を押したとみられる。

 鈴木はプロ8年目の今季、いずれもキャリアハイとなる打率・288、68打点、15本塁打をマーク。守備では内野の全ポジションだけでなく左翼で起用される試合もあった。楽天はユーティリティー性に加え、誰もが認めるキャプテンシーと人間性を高く評価。4年総額約7億円の条件を提示し、石井一久GMも「勝負強さやチームへの発信力は凄い。鈴木選手の背中を若手に見せていただきたい」と熱く訴えかけた。

 鈴木はこの日、ロッテのファン感謝デーに参加。選手会長として閉会あいさつでは「大地コール」を受け、深々と一礼した。ファンへの感謝の気持ちを伝えるイベントをひとつの区切りとし「長々と(考えるのは)駄目だと思う。ここからは答えを出さないといけない」と話していた。FA権行使を表明してから3週間。鈴木が大きな決断を下した。

◆鈴木 大地(すずき・だいち)1989年(平元)8月18日生まれ、静岡県出身の30歳。桐蔭学園から東洋大を経て、11年ドラフト3位でロッテ入団。13、16年は遊撃手でベストナイン、17年は二塁手でゴールデン・グラブ賞受賞。1メートル75、79キロ。右投げ左打ち。

 《ファン感謝デー「凄くうれしい」残留コールも…》 ZOZOマリンで行われたファン感謝デーで、鈴木は罰ゲームでお笑いコンビ・チョコレートプラネットの「TT兄弟」の衣装を着てサイン会も行うなど、選手会長の仕事を全うした。閉会あいさつでは応援歌も鳴り響いた。残留を願う数多くの声を耳にし「凄くうれしいサプライズも頂いた。コールしてもらえたことは幸せでした」と感無量の表情だった。 

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